東洋思想①

》*コラム/人生哲学系 編*

「色即是空」
現世におけるあらゆる事物はすべて因縁によって生じたものである。ゆえに、無自性(空)であるという。
※性:そのものがもつ不変の性質。自己の中の本性。
外から「自性」へ通じる道はないので、人それぞれの「自性」はみずから発見しなければならない。
自己の「自性(仏)」を発見することにより、誰でも生死涅槃を越えた本来の仏になれる。
それを「悟り(見性)」という。自性もとより仏なり、さらに仏を求むべからず。
「即心即仏」
同じことが発生したとしても、喜ぶか悲しむかは、どんな角度からその物事を見るかにかかっている。これを心に求めさえすれば道を悟り仏になれる。
いかなる事態に遭遇しても心の持ち方次第で対応の仕方も変わり、状況を好転することもできるのである。
                                           禅
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「人の己を知らざるをうれえず。
    人を知らざるをうれう。」
人が自分を認めないからといって思い悩むのではなく、
自分こそ人のことを認めないことを思い悩むべきである。
「位なきをうれえずして、立つゆえんをうれえよ。
  己の知らるるなきをうれえずして、知らるべきをなさんことを求めよ」
地位のないことを嘆くのではなくて、
自分の実力不足を嘆くべし。
認めてもらえないといって嘆くのではなくて、
自分にそれだけの価値がないことを嘆こう。
                                    孔子

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