心の問題と宗教の関係

》*コラム/人生哲学系 編*

思いつくまま書いてみます。
最近の犯罪の傾向や自殺の増加などのニュースをみて、つくづく「心」の問題について私なりに考えてしまうところがあります。
人間、心によりどころなどがないと、精神のバランスがうまく保てません。
大昔(とはいっても、そんな昔ではない)の日本では、戦や貧困など現在以上に過酷な現実に人々はさらされていたと思います。しかしながら、「信仰」が多少なりとも心のよりどころとなり、逆境の中でも心の救済に寄与していたのではないでしょうか。
昔の武士の時代では、侍が教養として「儒教」を学んでいました。
儒教は孔子の教えを中心にした宗教です。
日本人はどちらかといえば学問や倫理としての面から受け入れたため、あまり宗教であるという認識はないと思います。
生きるか死ぬかにおいても毅然とし、名誉や忠誠のためなら切腹も辞さない。
儒教的思想が心のよりどころとなっていてのことでしょう。
宗教的思想には、人類の生きるための知恵が満載されているように思います。
心を強くもつための、又、道徳的分別を教え世の中が乱れないようにするための先人の知恵を感じます。
爆弾発言をしますが(これを読んで、抗議の脅迫書込みしないでね(汗))、私はサンタクロースを信じていないのと同じぐらい、キリスト教や仏教などの数々の神々の存在を信じていません。特定の信仰もありません。多分、日本人のほとんどが同じように思っているのでは。しかし神を冒涜するようなうしろめたさ?はっきりあんまり否定するのどうかと・・・とか、ちょっと迷いがあってみたり?
「神様」を仕立て上げれば便利です。賢い先人が道徳などを広めようと思ったとき、「神様」の名目でなら教えやすいでしょう。
「鬼」とか「悪魔」も同様ですね。
日本昔話・・・悪いことしてると、鬼がきちゃうぞー・・・って感じに。
とにかく過去の日本の歴史及び世界において、宗教は道徳的教育に大きく貢献してきました。
しかしながら、現在の日本においては政治と宗教の分離・・・これはよいことと私的には思いますが、教育の現場においても宗教は分離されています。
一応、道徳の時間とかあるかもしれませんが、現在の教育現場において、「心」の教育、充分ですかねぇ?
お墓参りにいったり、初詣にいったり、お寺を巡ってみたり・・・無意識ながらも日本人の潜在意識の中には仏教や神道的習慣や思想が根付いています。
しかしながら、宗教に関して非常に無知な人が多い。
若い世代において、自分の実家のお墓が仏教ではあるけど、なんの宗派か知らないっていう人、非常に多いことと思われます。
うちの旦那も禅宗だったと思う・・・ぐらいで詳細知りません。
そうゆう私も、先祖がなんらかの意思で選んだ宗派やねん、1度ぐらいは少し詳細に調べてみるかと調べましたが、詳しいルーツや信仰方針(?)、忘れました。
旦那の実家の宗派、えらい葬式にお金がかかります。
なんかそうゆうの共感できない部分があるので、自分が死ぬ前には自分の思想や人生観に比較的近い宗派を探すか、もしくは無宗派として葬式をあげてもらえるよう、段取りメモを書いておこうと、密かに思ってます。
仏教的思想がベースの国に生まれてよかったわ。
キリスト教など一神教的思想がベースの国でしたら、(実体のある)神様を信じないなんていったら狂信的な方々に迫害うけちゃうわ。
仏教や神道など、たくさんの神様がいるような宗教は、これも正しいかもしれないけど、それも正しいかもねとなりやすい国民性らしいです。相手の立場にも立とうとし、心を配ろうとするから即答できなかったりする。イエス・ノーがあいまい・・・いいじゃありませんか、美しい心だわ。
逆にキリスト教やイスラム教など神は唯一であるっていう宗教文化の影響が強い国では、正解は1つやねん、これが正しいんだ。って発想になりやすいみたいです。一神教にとっての思いやりの心とは、自分の信仰や信念を相手にわからせ、相手に納得させる・・・というところもあるらしいです。だから日本人の心にはそこのところが強引な押し付けにうつり、キリスト教などいまいち流行らない?
現在のイラク問題。メインの当事者がどちらも一神教がベースの国民性。
どっちも自己主張が強そうですね。
たしか先月、新聞でアメリカ国民の多くは「神」を信じている、そしてダーウィンの進化論は神への冒涜で、神が人間をつくったんだと考えている割合が根強く多くいるようなこと読んだ気がします。
アメリカさん、あまり自己中心的な思想はほどほどにして、もっと周りを見てねー。おかしな方向へ突き進んでいかないでねー。と、ちょっと思います。
宗教学を学ぶと、学ばないよりは違った見方で世界が見れます。
狂信的に他のなにも見えなくなり、自分の信じているものだけが正しいという考え方、好きじゃありません。オーソドックスな宗教や宗派について、広く浅く全体的に・・・そしてその中で、特に気に入ったものあれば、ちょっと深く学ぶって感じで。それぞれ一長一短があるだろうから、よいとこだけ取り入れる。
ちなみに人間は神に特別に選ばれたって感じの思想も好きになれません。
万物みな同じ、すべてに仏性(魂みないなの?)があるって感じの自然と一体的な考え方の方、好きですね。
お釈迦様も人間でありました。
どうにもこちらの方が共感する思想、多いでございます。
いろいろ書きましたが、私もまだまだ未熟な身。
よく知らないで書いていることも多いかと思います。
後から自分で読み返して、青臭いこと書いてるなーとか、ばかなこと書いてるなーとか恥ずかしくなることもあるかもしれません。
一部の方に、ひんしゅくかうようなこと書いてましたらごめんなさい。
非常に日常生活においても身近であるにもかかわらず、なんとなく話題にするのがタブーな感じのする宗教。
奥が深くておもしろいです。
さて本日は、これにて。
 
                            記・2005.2.4

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