東洋哲学:約3000年前の時代にまで思考を遡らせる。

哲学思想
老子の哲学(講談社+α文庫 老荘の思想 より引用)
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万物の根元、つまり宇宙の実体を構成し、それを動かすもの、この本体を、老子は「道」と名づけた。

万物は流転する。それが宇宙の運動法則であり、「道」の運動形式。

「道」は一定不変のものとしてはとらえられない。本来、無限定なものであるから「無」としかいえないが、時間と空間に制約された現象として万物があるから「有」と見ることもできる。両者はじつは同じ本体から出ているのだ。「無」とはつねにものを生み出そうとするもの、「有」とはつねにものを滅亡へ向かわせようとするもの。

「無」と「有」、この両者の対立と転化を含んで、止むことなく運行する根元の作用、それは奥深くてはかり知れないから「玄」としか形容することができない。

「天は玄にして地は黄なり」
その根源的な玄なるものから、あらゆる変化、森羅万象が現れる。

「道の道とすべきは、常の道にあらず」
これこそ真の道だといえる道は、絶対不変の固定した道ではない。万物は瞬時にも止まることなく変化しつづける。「変化」こそ宇宙の本質であるから、真の認識は、事物をつねに変化においてとらえなければならない。

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言語では道理のすべてを表現することができない。
「道」を体得している人も、それを説明しようとすると、うまく言えない。目の見える人が見えない人に太陽を説明できないのと同じである。(ソウトバ語る)
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文字は指にたとえられる。指は真理を指すが、たいてい、人は指の先しか見ず、その指し示す彼方の真理を見ようとしない。(禅宗 六祖壇教より)

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物事、森を見て木を見る・・・みたいな発想が大事だと思うのですよね。
森を見るにはどうしたら・・・
「古典を学べ」が、1つの方法じゃないかしら。
源流、源流まで遡り、歴史を学ぶ。

「木」しか見えていなかったものが、体系的に「森」まで見えてくる。

成功哲学にしても宗教学にしても、いまとなっては、いろいろな解釈や解説が入り込み、多数の宗派や 書店には本が無数に並んでおりますが、源流まで遡ってみると、けっこう本質的なことは古典から変わらずにいることに気付く。

紀元前の話・・・約3000年前の時代にまで思考を遡らせる。
そこには いくつかの文明国家が既に地球上に。
そして、いく人もの すぐれた学者、思想家が・・・。

東洋においては、インドにて釈迦牟尼。
中国では、老子・・・・など。

先代に生まれた思想家は、後世の思想家にも影響を与え続けている。

禅にしろ、その他の仏教にしろ、東洋的思想に、表現こそ違うけれど、けっこう似たような共通の思考が見られるように思います。
影響を受け継いでいるので当然といえば当然でしょうが。

例えば後世の思想家、「道元」さん。(1200~1253)

道元は13歳で比叡山にのぼり修行の日々を送っていたが、権力者と結び利欲に走る当時の比叡山には失望の思いを抱いていた。又、仏教の根本にかかわる疑問も湧いてきた。
あらゆるものには ことごとく仏性が備わっているという。ならば、なぜわざわざ修行する必要があるのか?
比叡山では答えが得られず、山を下り禅を学ぶ。
その後、中国に渡り修行をし、疑問に答えを見つけて帰国。曹洞宗を布教。
(参考文献:「東洋哲学」は図で考えると もっと面白い)

後世の人により、他の思想を取り入れたり、改良、修正されながら、どんどん体系が枝分かれしていく。

答えは1つとは限らない。
変化し、様々と発生していくのも、自然かもしれません。

歴史や人間を考え始めると、面白いですねぇ。
歴史好きな人に、けっこう共感します(笑)
3000年前より昔に遡って 人間の思想のルーツをたどってみるのも
面白そうだなぁ・・・・。
(変わり者ですみません(汗))

3000年という時間だって、宇宙レベルの大きな 漂う流れからしてみたら、
ほんの一瞬。
うたかたの幻のような中で、権力を誇示したり争ったり。
アホくさ~。
地位や名誉、なんの価値があろうことか。
・・・って、たまに老子・荘子の思想の中に漂ってみる。

うん・・・けっこう自分、空想壁あり?(笑)

思考の旅へトリップしてしまうのは楽しいのですが、
これでお金は稼げませんからね。

地に足をつけて、現実を見ないと(笑)

長くなってきたので、このへんで。

コメント

  1. SECRET: 0
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    人様の思考の旅を垣間見るのは、楽しいものだなぁ…と、こちらの日記を読んでると度々思います(笑

    …で。読んだ後ね?
    思考の旅が感染するのー(笑

  2. SECRET: 0
    PASS:
    しむ1206さんへ

    うふふふふ。
    一緒に、思考の旅へ レッツ ゴー♪(笑)

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