「助成金の話」「至楽」

》 旧ブログ記事(2010年以前)

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
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「助成金の話」
いきなり暗い話題からですが、経営悪化している企業が多いことを、新年早々、しみじみと感じています。
景気の波と自殺率の変動に相関があるような統計を読んだことがあります。不況になると当然・・・


事業主さんから厳しい経営状況の相談をされると、思わず、生きる気力だけは失わないでくださいね・・・と、言葉には出しませんが、心の中で願ってしまいます。
明日にでも倒産するかもしれない厳しい状況の中でも、なんとか従業員には給与を支払ってやりたい・・・等、社員を気遣う社長さん、とても多いです。
本当は社員を解雇したくないのだけど、やむを得ず雇用調整するために整理解雇を検討中の会社も増加しているのではないかと想像致します。
まだ最終的な局面まで追い詰められておらず、間に合うのであれば・・・
本日は2つの助成金を紹介。
(どちらも厚生労働省のホームページより引用させていただきました。厚生労働省の給付金案内ページ→   http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/index.html )
中小企業緊急雇用安定助成金
雇用調整助成金制度を見直し、中小企業緊急雇用安定助成金制度を創設しました。(平成20年12月から当面の間の措置となります。)
急激な資源価格の高騰や景気の変動などの経済上の理由による企業収益の悪化から生産量が減少し、事業活動の縮小を余儀なくされた中小企業事業主が、その雇用する労働者を一時的に休業、教育訓練又は出向をさせた場合に、休業、教育訓練又は出向に係る手当若しくは賃金等の一部を助成します。
【主な受給の要件】
(1)[1]最近3ヶ月の生産量がその直前3ヶ月又は前年同期比で減少していること。
[2]前期決算等の経常利益が赤字であること(生産量が5%以上減少している場合は不要。)
(2)従業員の全一日の休業または事業所全員一斉の短時間休業を行うこと
又は
(3)3ヶ月以上1年以内の出向を行うこと
【受給額】
○休業等
休業手当相当額の4/5(上限あり)
支給限度日数:3年間で200日(最初の1年間で100日分まで)
教育訓練を行う場合は上記の金額に1人1日6,000円を加算
○出向
出向元で負担した賃金の4/5

雇用調整助成金
急激な資源価格の高騰や景気の変動などの経済上の理由による企業収益の悪化から生産量が減少し、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、その雇用する労働者を一時的に休業、教育訓練又は出向をさせた場合に、休業、教育訓練又は出向に係る手当若しくは賃金等の一部を助成します。
【主な受給の要件】
(1)最近3ヶ月間の生産量がその直前3ヶ月間又は前年同期比で5%以上減少していること。
(2)従業員の全一日の休業または事業所全員一斉の短時間休業を行うこと。
又は
(3)3ヶ月以上1年以内の出向を行うこと。
・大型倒産等事業主などの特定の事業主については(1)と要件が異なります。詳しくは最寄りのハローワークにお問い合わせください。
【受給額】
○休業等
休業手当相当額の1/2(上限あり)
支給限度日数:3年間で150日(最初の1年間で100日分まで)
(大型倒産等事業主など特定の事業主については、支給限度日数が異なります。詳しくは最寄りのハローワークにお問い合わせください。)
教育訓練を行う場合は上記の金額に1人1日1,200円を加算
○出向
出向元で負担した賃金の1/2

従来よりも支給要件が大幅に緩和されてます!!!
しかも助成率もアップしてます!!!
雇用調整を検討中の会社さんで、やむをえず整理解雇等をする前に、まずはこの助成金を利用することで乗り切れないか、検討してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせは、私に助成金手続き代行を依頼希望でしたら報酬をいただくことになります(笑)。
まずは最寄のハローワーク又は顧問社労士さんに相談してみてください。
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「至楽※」 ※人生最大の楽しみとは。
書籍より引用
~引用~
この世に本当の快楽があるだろうか。生命を保つ方法はないだろうか。
人はただ取捨の仕方を知らないだけなんじゃ。自分は何をしているのか、何に頼っているのか。何を守っていくのか。どこへ行くのか。どこへ去るのか。何を楽しんでいるのか。何を憎んでいるのか。
普通の人が憧れるのは、長寿と富貴と幸運。
喜ぶのは身体の安楽、食事のうまさ、服装の派手さ、色欲の満足、音楽の楽しみ・・・
嫌うのは貧困と身分の低さと死、病気
憎むのは楽でない仕事、まずい食事、貧しい服装、汚い環境、娯楽のない暮らし・・・
こうした肉体上の満足が得られないと、人はくよくよと思い悩む。が、そんなものを追い求めるのは愚かというほかないな
世俗が追い求めるのはただ肉体上の快楽であるが、「道」を学ぶ者が求めるのは精神の快楽じゃ。肉体上の快楽は人間性を損なう。精神の快楽こそ本当の快楽なのじゃ。
~引用終わり~
<引用文献:マンガ 老荘 三000年の知恵  訳・和田武司 より>
老荘の思想は、善悪や幸・不幸など、相対的な価値観を絶対視してないんですね。
骨に貴賤の別なし・・・
金持ちがいたり貧乏人がいたり、「生」は全ての者に平等ではない。
でも「死」はすべての者に平等である。
財産身分に関係なく、死ねば肉体は腐り土に帰る。
誰も生まれたくて生まれるわけでないし、死にたくて死ぬわけでもない。
10歳で死のうが100歳で死のうが、死は死。
名声を浴びた偉人も、死ねばただの骨。
残虐の限りを尽くした極悪人も、死ねばただの骨。
骨になってしまえば、生前の身分も能力ももう関係ない・・・
<引用(参考)文献:マンガ 史記・列子の思想 訳・和田武司 より>
毎日、アヒルたちが池の周りで楽しく遊び暮らしていた。
その中に一羽だけ、自分は特別だと考えているアヒルがいた。
俺は連中のように、空しい一生を送りはしない・・・
そのアヒルは、必死に毎日、運動で体を鍛え、夜までコンピューターや語学の勉強に励み・・・そしてついにものにした。
そして収穫の秋。
食用にするためアヒルを捕獲しに人間がやってきた。
そんな死に方をしてたまるか!・・・逃げるも捕まる。
<天国(?)にて>
他のアヒルから、末路は我々と同じだね、楽しめるときに楽しまなきゃ損だよと言われる。
俺は学問が好きなんだ!学問に一生を費やすのは間違いか?
・・・遊ぶも人生、学ぶも人生。各人がどんな人生を選ぼうが間違いではない。正誤なし☆
<参考文献:マンガ 般若心経入門 訳・瀬川千秋 より>
生死のことさえも相対的な価値観から超越し、「いま」を楽しんだらよいじゃないか・・・
やりたいように好きにやったらいいんですよ。(例外として、道に外れるのは、ちょいと困るかな(苦笑))
老荘の思想は、仏教の源流の思想と似ているような感じがする。
なんだか現在の仏教は宗派が枝分かれしすぎて、ごちゃごちゃめいて、素人には よーわからん世界になっているような気がするが、原点は意外とシンプルだったのではと推測する。
お釈迦様も現在の仏教の現状を知ったら、驚いたりして(笑)
現在の日本の仏教は、儀式などを見てもそうだが、非常に儒教的思想に影響されまくっているように思われる。
祖先を敬うとか、礼儀作法を重んじるとか、儒教的思想の影響では?
原点の思想は、もっと老荘的思想に近いような、達観した感じだったのではと推測する。
でも、お釈迦様は、トークが上手で、あちこちで仏教の話を臨機応変にしゃべりまくったらしいので、聞き手によって解釈がまちまちで、語り継がれるうちに既に原点に近いところからして、なんか矛盾してるなぁ~?というような話が入り混じっていたのかもしれない。
玄人向け、素人向け(?)の話が入り混じっている、混在状態の教えであると、どっちがどうなんだと、ストンと簡単に解釈というのが難しくなる。
そのへん、老荘思想を理解してから仏教の思想を読むと、理解が早まるような感じがする。
お釈迦様は仏教をPRするためにガンジス川流域の都市を歩き回ってトークにより伝道していったけど、喋りばっかりで、お釈迦様自身は書物を書いたりしていないらしい。
大乗仏教の書物は全部、お釈迦様の言葉を筆録した形になっているらしいが、これらの本はお釈迦様が死んでから300年以上経ってから執筆されたもので、これらの本の言葉をお釈迦様が実際に語ったものと信じている人もいるようだけど、それはまったくもって間違いらしい。
阿弥陀如来、薬師如来、文殊菩薩、千手観音、馬頭観音など、如来、菩薩、観音様の種類はすこぶる多いが、どうやらこれらは原則として全て、お釈迦様のことらしい。
・・・等々、仏教も源流、源流と遡って知ろうとするの、面白いです。
<参考文献:マンガ 般若心経入門 訳・瀬川千秋 より>
日本人は儒教的思想に、かなり影響されて生きているよなぁ・・・と思う。
しかし、なんか儒教的思想は、純粋に人生を楽しむことを阻害していることも多いような気がする・・・
孔子や孟子等、儒家の思想を教養として知るのはとても有意義なことだけど、偏りすぎると一歩間違うと生き辛くなるような・・・
自分を追い詰めることにも・・・
負ける戦はせぬ(勝てるときは動くよ♪)の、柔軟な老荘的な処世術で、世の中を渡っていきたいところです。
~書籍より引用~
世の中を渡る道が2つある、ただ2つある。「オール オア ナッシング!」1つは全てに対して戦うことだ。これは勝つ、しからずんば死ぬ。も1つは何ものに対しても戦わぬことだ。これは勝たぬ、しかし負けることがない。負けることのないものには安心がある。常に勝つものには元気がある。そしてどちらも物に恐れるということがない・・・・・・・・そう考えても心はちっとも晴れ晴れしくも元気よくもならぬ。予は悲しい。予の性格は不幸な性格だ。予は弱者だ、誰のにも劣らぬ立派な刀を持った弱者だ。戦わずにはおられぬ、しかし勝つことはできぬ。しからば死ぬほかに道はない。しかし死ぬのはいやだ。死にたくない!しからばどうして生きる?
~引用終わり~
<引用元:人生、考えすぎないほうがいい 著・藤原東演 より>
上記は、石川啄木の「ローマ字日記」からの引用とのことです。
これを読んでなんとなく、全てに対して戦うのが儒教的思想で、何ものに対しても戦わないというの老荘的思想っぽいイメージを持った。
あ、そろそろ中途半端ですが、長くなってきたので、このへんで。
年末年始に東洋哲学に漂っていた他に、ドラッカーも読んでいたので、それについても書きたかったのですが、本日は力尽きました・・・
いろいろと仏教とか儒教とかについて個人的な見解とか、かなり好き勝手に書いてしまいましたが、誤解や間違った解釈をしているかもしれません。
鵜呑みにしないよう、お願いします。

コメント

  1. 哲学をもっていることって大切みたいですね。
    宗教観など。
     我が家はお寺が曹洞宗のようですが、
    これまで信心深くなかったです。でも、このごろは、毎朝、神棚とお仏壇に拝んでます。
     今日は7日ということで、床の間に飾った正月用掛け軸をおろしてしまう作業を手伝いました。
     ドラッカーは経営学科の頃に少し読みましたが、もうだいぶ縁遠いです。
    読書の冬もいいものですね

  2. 税理士しげさんへ
    神棚と仏壇が混在して置かれているのが日本っぽくて素敵ですね☆うちの実家もですが(笑)
    仏教も哲学の1つとしてとらえており、あまり信仰心はないのですが、寺や神社やお坊さんが好きですし、心の問題として墓参りや葬式などの文化、風習がなくなってしまうのは寂しいので、日本の現在の仏教にも存在意義を感じております。
    なかなか心というのは危ういものなので、ちょっとやちょっとのことでは外的要因により動じないよう、信仰なり哲学なり、心に信念、拠りどころを持つというのは大切ですよね。
    メンタル不調の人が増加しているので、しみじみと思います。
    ドラッカー、読んだことあるのですね♪
    著書がたくさんありすぎて、どれから読んだらいいか迷ってしまいましたが、最近、追加で7冊ぐらいドラッカーの書籍を購入しました。フフフフフ・・・

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