・近況
日記更新、久しぶりですね・・・
なんか色々あったような気がしますが、忘れてますねぇ(汗)
一昨日は、昼間は某所で相談員のお仕事をさせてもらい、夜はYEGの例会&飲み会に参加。
厳しい経済状況&雇用状況が続いています。
本日の地元紙に、本県の自殺者が増加しているという記事が載っていた。
特に、私と同年代の30代は前年より倍増しているという。
ふぅ・・・
なんかね、心に重いの抱えてるなぁ~って気付いちゃっても、ボキャブラリーが乏しいので、他人と接するとき、うまいこと言えなくてもどかしくなることが多々ある。
下手なこといって逆に心に負担をかけてしまって、失敗した・・・とヘコんだり。。。
期待はずれのこと言って傷付けるよりはと、黙って心の中で「ガンバレ!」と言っていることも、しばしば。
喋りが上手な人が羨ましいです。
心の痛みが笑顔に変わる特効薬があればよいのですがね(苦笑)
やさしさだけじゃ人は愛せないから
ああ なぐさめてあげられない
期待はずれの 言葉を言うときに
心の中ではガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!
♪ブルーハーツ「人にやさしく」より♪
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・論語と算盤
データを見るのが好き。一時期は経営コンサルタントにも興味が多々あったので、決算書を見るのも嫌いじゃありません。(深くは読めませんが)
あ、でも経理事務の仕事は、たぶん嫌いです。
確定申告、頭痛い・・・・・・
経営全体の最適化の視点から、労務管理も企業の財務状況と無縁じゃないので、私が労務管理関係の相談を受けた場合は、聞けそうだったら何気なく「儲かってますか?」と、会社の財務状況もお伺いするようにしております。
決算書など具体的な数字まで隠さず全部見せていただけたほうが、アドバイスするほうとしては、より助かります。
数字見ながら例えば「この状況では福利厚生を手厚くするのは経営リスクがあるので休職制度は○○○にしておいたほうがよいのではないでしょうか・・・」等々という話になるわけです。
会社の規模や知名度といった、外から見た姿だけでは、実際の会社の台所事情はわかりません。
JALじゃありませんが、蓋を開けてみれば火の車で、早急に賃金や退職金制度等の改革に着手しなければならないと思われるような状況もあったりするわけです。
私自身、情に流されがちで儲からない社労士やっているため、あまり偉そうなことは言えない立場ではありますが、義理人情は大事にしながらも、経営者は、時には非情、ドライにならないといけないときもあると思います。
費用対効果、コスト意識というのは経営者にとって大切であり、論語とソロバン、両方をバランスよく磨いていって欲しいなぁと思ってしまいます。
たまにね・・・優しすぎて、情に流されすぎて、従業員のコントロールできなくなったり、人に騙され借金背負って・・・ってのも見かけないでもないですからね。
情に過ぎれば脆くなる、利に過ぎれば人はついていかなくなる・・・と思いマス。
決算書等、財務状況を見せてもらったときに、私がどのようなところを見ているかというと、過去の日記に書いているので、長くなりますが、それを引用して本日の日記は終わりにします。
では。
2007年07月20日の日記「近況」より
http://keiei-roumu.sblo.jp/article/4762455.html
最近、あまり本が読めていません。
最後に読んだ本は、「図解!会社にお金が残らない本当の理由」(著・岡本 吏郎)・・・かな。結構前です。
非常に目からウロコが落ちまくり・・・ってほどではありませんが、なかなか面白かったです。
ほぉ~・・・なるほどと思うところが多々ありました。
まえがきの部分から、気になるキーワード
→☆中小企業の「リアリティー」
書籍の中で、日本の決算書は税法の都合がそのまま反映されていて、本当の利益を表していないと指摘しています。
決算書の利益は「利益」ではなく「税金を取るための数字」。税金の世界では「所得」という。中小企業の経営者は、その数字を会計事務所から見せられて「利益」と思っている・・・といった内容も書かれています。
その大きな原因の1つが、「減価償却費」であり、次のような内容も書かれています。(要点を引用しました)
例えば壊すしかないボロボロの倉庫に、帳簿上では30万円の金額がついている。しかし解体費用に100万円はかかる。
現実的に考えると、100万円のマイナス費用がかかるのに、30万円のプラスの評価はおかしいでしょう。
非常にナンセンスなことだけど、このようなナンセンスが中小企業の帳簿にはたくさんあるという。
経営者が考えている利益より130万円少ない事実に経営者自身気付いていないことがほとんど。
知らぬ間に(違法ではないけど)、粉飾決済が起こっている状態に・・・
本当の利益は税金を計算するための数字とは別に出さないといけないが、多くの会計事務所はやらないし、それどころか、その事実に気付いていない会計事務所が、経営分析や経営アドバイスをしているとも書かれています。
その他、お金を残すために知っておくべき「4つの数字」というのも面白く読めました。
例えば、役員と社員の分け前の比率。
付加価値をどれくらい人件費に分配したかという労働分配率の指標、50~60%と書かれていることが多いようです。
でもそれは役員と社員給与を合計しての話。
しかし、そもそも社長と社員では利害が相反するのに、その給与を合計して分配率を出しても意味がない。
当たり前のことですが、役員報酬と社員給与を分けて考える。
では結論・・・・書籍を読んでください(笑)
あと経常利益の話は考えさせられました。
1人あたり経常利益はどれくらい稼ぐべきなのか?
・1人あたり経常利益15万円・・・みんなにパソコン買ったら赤字。
・1人あたり経常利益50万円・・・みんなでヨーロッパに行ったら赤字。
・1人あたり経常利益100万円・・・これぐらいになると使い切れない?
1人当たり経常利益が例えば5万円だったとしたら、社員の給与を年平均で5万円アップさせたら赤字とのこと。(確かに(汗))
つまり月にしたら、たったの4500円の昇給で赤字。
なるほど・・・・。言われてみればそうだ。
この本を読んでから、決算書の見方が少し変わりました。
利益のところを見て、それを従業員数で割って・・・
他にもいろいろと参考になること書いていますね。。。
例えば「役員報酬は給料ではない!ただの数字です!」
役員報酬を自分の給与として額面どおりにとってしまうと会社にお金が残らなく・・・
社労士として気になるネタも書いてたなぁ~
「本当のかっぱらいは社会保険!」
(引用)
~法律だから誰もがきっちり守らなければなりません。でも・・・。それでも、知っている人と知らない人の差が出てきます。しかも、その差はデカイ・・・。この現実は知っておいてほしいところです~
共感。。。(笑)
すごい面白いかと聞かれたら微妙ですが、読んで損のない本だと思います。
2007年09月08日の日記「なんとなく考えてること。」より
http://keiei-roumu.sblo.jp/article/5368761.html
昨日、また本を1冊 読み終わる。
・・・最近、微妙にハズレ続き。読み終わった本もいまいち。
それでも多少は参考になる部分ありましたので、無駄な読書ではありませんでしたが。
顧客満足と従業員満足が重要・・・実際、その通りなのですが聞き飽きてきた感じがします。
さらにもう一段、上の視点で眺めたいところ・・・
人間尊重経営・・・コミュニケーションの量と機会を増やしたり、企業文化と価値観を共有して一体感もった組織を築き上げたり、すべての社員をたんなる労働者とみなすのでなくアイデア源としてみなし、人を通じた生産性の向上を目指したり・・・
いや本当に非常に重要なことなんですがね・・・
精神面や心にばかり焦点があてられると、時として合理主義が「悪」ぐらいに思われたり、他の経営の重要な要素の影が薄くなったりしてしまう懸念を感じます。
夢やロマンだけでは、ご飯は食べていけません・・・
多くの物事に二面性がありますねん・・・
なかなか本当に経営全体の最適化の視点からの書籍って少ないかもしれないと、たまに思います。
労務管理やES、CSなどを書いた本は、そうゆうテーマだからよいのではありますが、コストvsパフォーマンスからの視点が抜けてるのがほとんどだよなぁ~と思うことがあります。
経営者だったら(もしくは私だけかもしれませんが)、投資とそれに対するパフォーマンスをけっこう頭の中でソロバンはじいて計算して実行するかどうか決めたりするんじゃないですかねぇ~。
労務管理やES、CSの本には銭勘定の話があまり出てこないから、ちょっと物足りなさを感じるこの頃です。
先月に参加した某アドバイザー養成講座でのパネルディスカッションでも、本来のテーマから発想がズレていたのですが私の気になるところは企業のお財布事情と福利厚生の相関。
県内3社の福利厚生事例が紹介されたりしたのですが、お財布事情に余裕のありそうな会社ほど福利厚生が充実してる感じがしました。役員の人数や役員報酬などはわかりませんでしたが、経常利益と従業員数は資料にあったので、経常利益を従業員数で割って従業員1人あたりの経常利益を出してみたところ、A社は220万円、B社はマイナス14万円、C社は80万円・・・
このデータを知ってからだと昇給・ボーナスや労務管理、福利厚生の提案も、知らないときに比べて違ってきません?
少なくても私はA~C社に、同じレベル、内容での労務管理および福利厚生の提案はできないです。
労務管理も企業の財務と無縁じゃないのですが、どうも論ずる時は切り離されてしまいがちです・・・。
ミクロとマクロ、両方の視点が必要だと思うのですが。。。
私が在職していたことのある儲かっていた会社って、社員1人1人にまで、なんとなくコスト意識が浸透していたような気がします。
ケチというわけではなく、手順や方法を見直して無駄な時間(時間=コスト)を削減したり・・・あ、結局はカイゼン活動が日常的に意識にまで定着していたってことか。。。
中小零細企業を見ていると、経営者で数字に弱い人(コスト意識など)、けっこういそうだなぁ・・・と、ちょっと想像する次第です。
社員を大事にすることと、過保護にすることも違います。
会社に限らず、家庭を見ても、子供に対して間違った過保護により子供が成長する機会を奪う大人をたくさん見かけます。
間違った過保護は、義務を果たさずに権利意識だけは強い社員を育ててしまうことになるかもしれません。
褒めることも必要ですが、厳しさも必要だと思います。
なかなか実践可能な具体的な提案となると、人間尊重哲学による経営は、まずは経営者が変わることが重要なのですが、なかなか人が自分自身を変えて行くのは至難なこと・・・
う~・・・ん、まずは小さなステップから・・・
などなど、いろいろと モヤモヤと、いろんな二面性や うまくいくためのバランスなど考えたりしていたのですが、まだすっきり答えが出ていません。
~商売は片手にバラの花、片手にソロバン・・・
商売は片手にソロバン、利益なくしては何もできません。利益計画、販売計画がこれです。片手にバラの花とは、社会のお役に立ちたい、お客様の人生を幸せにしたいという思い、経営理念なのです~
(臆病者の経営学/著・木越和夫 より引用)
~精神力は戦略において最も重要な要素である・・・
・戦略実行において精神力は軍事行動すべてに大きな影響を及ぼす
・しかしながら、その考察は極めて困難。その実証必要
・兵術の理論において物理的要素のみに依存し、精神的要素を無視することは許されない
・物理的要素は木製の柄、精神的要素は光り輝く白刃である
・精神的要素の価値の証明は戦史であり、将師が歴史から学ぶ最も貴重な糧である
・・・戦略を組み立てる要素を「精神的要素」「物理的要素」「数学的要素」「地理的要素」そして「統計的要素」の5つとし、そのうち「精神的要素」が最重要
(図解クラウゼヴィッツ「戦争論」は面白い!/著・是本信義 より引用)
部分を見て、全体も見る。
全体を見て、部分を見る。
あたりまえのことなんですけど、考えが広がりすぎちゃうから、まとめるのが難しい・・・