ファシリテーション

》 旧ブログ記事(2010年以前)

眠い・・・
他にやらないといけないことがあるのですが、気分転換に日記更新します。
そういえば前回の日記に出てきた「1人当り経常利益」、経営にはライバルが必要ってことで、前回の日記で紹介した書籍によると、2006年1集の会社四季報から計算すると例えばユニクロでおなじみの(株)ファーストリティングの連結1人当り経常利益は「2197万円」だそうです。
大企業とスケールでは戦えなくても、1人当りの指標等、細かく再分化していけば質で目に見える判断することは可能です。
著者は中小企業も1人当り経常利益200万円を最低基準にして経営するよう言っています。(ハードル高く感じる会社も多いでしょうが・・・)
この数字は会社四季報(2006年のかな?)のランクでいうと120位ぐらいだそうです。


経営には目標が必要です。目標を設定すると、そこから逆算して、何をするべきかが見えてきます。
・・・ということで、1つの参考指標になるような気がします。
***
最近、あまり本を読めていません。
先日読み終わったのは「ファシリテーション」の本。
購入してしばらく読めてなかったの、やっと読むことができた。
↓読んだ本。

けっこう面白かったです。
「ファシリテーションとは・・・」の説明については省略します。
wikipediaを見てください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
wikiによると、ファシリテーターの典型として坂本龍馬が挙げられるとのことですね。興味を持った人は「ファシリテーター 坂本龍馬」のキーワードで検索すると解説してくれてるサイトが色々出てきますよん。
士業にとってファシリテーションの知識はプラスになるように思います。「税理士・社労士・中小企業診断士のためのファシリテーター入門」という書籍も出ているようですね。
特にセミナー講師やったり社内会議にオブザーバー参加している人だったら、役に立つかな。
「組織を変える、動かす」方法として参考になりました。
特に、なるほどなぁ~と思ったのが、「変革リーダーのコンピテンス」の話。
ちょっと長くなりますが、書籍「ファシリテーター養成講座/著・森 時彦」より引用(引用、フォントの色を変えてます)
『これらを統合し、変革リーダーの7つのコンピテンスとしてまとめたものを図表31に示す。このでんでん太鼓モデルの中央には「危機感醸成」がある。これは、組織変革という苦痛を伴うプロセスの精神的なエネルギー源となるものであり、これなしに変革は成功しない。大企業などでよくあるのは、ビジョンもあるし、コミュニケーション活動も行われている。変革プロジェクトもあって、いろいろな部署で変革に取り組んでいるのだが、肝心のところで変革が実現しないというパターンである。こういう症状を呈している組織では、組織が本当に危機感が醸成されているか、見直してほしい。一流企業ほど、勉強している優秀なスタッフが手を打ち、ビジョン形成からコミュニケーション活動、プロジェクト進行まで大脳新皮質で進められる活動は完璧に行われている。しかし、変革を支える情動(大脳辺縁系の活動)、すなわち危機感が不足していることが少なくない。』
危機感のない組織の変革プランは机上の理論でしかないそうです。
リーダーはまず危機感をいかに組織に醸成するかを考えなければならないとのこと。
組織活性化ファシリテーターとしても、危機感煽って、それを乗り越えるために皆で頑張ろー、エイエイオー!・・・って、うまく誘導できたらよろしいかしら?(笑)
行政の変革プランがうまくいかないのも、当事者の危機感が欠落していることが要因ってことも多々あるのかなぁ・・・
秋田市の人口は100年後に1/3に減っている可能性がある。
秋田市以外の地域では、もっと急速に人口減が進んでいるかもしれない。
人口が減っていったらどんな街になるのかな・・・ということは、古い秋田市の写真や資料などから、多少はイメージできる部分もある。
空き地が増えたり・・・
高齢化が進んでいて車の運転できなくなった人の割合が増えているにも関わらず、採算から交通機関の運行も減っているでしょうね。
秋田市の将来を具体的に想像すればするほど、悲観的になってしまいそうである。
将来への希望となる「ビジョン」があればまだ救われる。
個人的には「20年後の秋田プロジェクト」として、「教育」に力をいれる政策はどうだろうかと思うのですが。
人を育てることは、将来の地域を育てることにつながると思う。
教育っていっても、知識を詰め込むための教育じゃなくて、修身、修養、知恵や人間性を高める、そういった教育してほしいなぁ。
人口が減るということは、ますます行政予算の縮小も想定される。
公務員の給与は税金から支出されるためか、幹部クラスになってもコスト感覚が鈍感な人がけっこういるように感じる。
私が大臣や知事、市長になったなら、嫌なやつですが(笑)、「見える化」すると意識が変わることもあるので、
毎年、全職員に対して、「あなたの昨年の人件費を時給に換算すると○○○○円でした。この時給に恥じない仕事をしてきたと思いますか?今年も報酬に恥じない仕事をしてください」ってやっちゃうかもなぁ。
ハローワークにでもいって求人みてみれば、自分は貰いすぎだって気付く人がいるかもしれないですし、逆にもっと自分は市場価値があるはずだと不満を抱く人もいるかもしれないですね。
例えば、有給とかも使って年間121日休みだとしたら、出勤日数は244日、1日8時間労働、月平均20時間残業したとすると、総労働時間は2192時間。
それに対して年収が600万円だったとする。
しかし、本人には見えない、社会保険料の使用者負担分や退職金引当金、家賃補助などの福利厚生、人件費が更にかかっている。なので、1.2倍ぐらいは実際に人件費がかかっているとすると、720万円。
720万円を2192時間で割ると、時給3285円。
非常勤職員3人ぐらい雇えちゃう?!
秋田の行政機関を見回す限り、けっこう中高年層も多いので、役職などつくと年収600万円以上もらっている人も多いのではないかと想像する。
(県の公開している資料みると、平成19年度の退職手当を含まない平均給与額は716万円ですね・・・。そして定年退職金平均支給額2670万円・・・。自動車運転手や守衛の月収が約37万ですか・・・。秋田の中小企業の実態と比較しちゃうと・・・「・・・。」http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1142584520035/files/kyuyo20.pdf)
高コストの人が、他の人でも出来るような調べ物に何時間もかかったり、重要でない報告書作成に時間をとられていたり・・・というようなことが日常茶飯事ですと、生産性の悪い組織ですねと言わざるをえませんね。
例えば、ある仕事に半日(4時間)かかってしまったとする。
3285円×4時間=13140円
果たしてその仕事は1万3千円払うだけの価値がある仕事だったろうか?
いずれ、こういったコスト意識のある、なしが、積もり積もれば大きな差となる。
コスト意識の強い組織であれば、無駄な仕事の廃止や簡素化など、業務の見直し、効率化を推進し、より生産性の高い組織を目指すでしょうし。
大きな組織になるほど、時給7000円の人もいれば3000円の人、2000円の人、1000円の人、700円の人・・・と、高い人と安い人が混在してると思います。
多様な立場の人がいて、雇用形態や福利厚生の違いなどにより、一見、人件費が高いか安いか比較しずらくても、時給にしてみれば、雇用形態に関係なくその報酬に見合った仕事をしているかわかりやすくなりますよね。
どうすれば有効な人材活用ができるか、生産性の高い組織をつくることができるか・・・
予算、どんどん厳しい方向へいくのではないかと思いますが、秋田の行政、もともとが頭いい人多いみたいなので潜在能力は素晴らしいはずだと信じ、厳しい中でもよりよくなっていくよう、頑張りを期待しております。
さて、このへんで。

タイトルとURLをコピーしました