年金記録漏れ調査マニュアル☆

》 旧ブログ記事(2010年以前)

年金をビジネスにしようとしていたところ・・・・
県会からFAXが・・・
・・・・(泣)。
ふぅ・・・・。。。。(遠い眼)
少し落ち込みましたが、気を取り直して新しい展開を考えようと思います。
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さて、年金シロウトさんが社会保険事務所の窓口に行く場合を想定して、少しですがアドバイス。


1.事前準備
・履歴整理
いままで働いてきた経歴を一覧にしてメモしておきましょう。
事業所名、事業所の所在地(本社等)、勤務地(支店名等)、勤務していた期間を、わかる範囲でもいいので書き出しておきます。
・年金手帳等準備
複数の年金手帳などを持っている人も多いです。
年金手帳など手元にあるもの全部を持っていってください。
(年金番号が書かれているの、昔は手帳でなく1枚の用紙だったりしたので、それらも持っていくことになります)
もしも年金手帳が1つも手元になかったら?
納付書や社会保険庁から送られてくる葉書、お知らせなど、なにか基礎年金番号が書かれているものを持って行って下さい。
それもなかったら?
大丈夫です。社会保険事務所では氏名検索により年金の記録を探すことができます。氏名、生年月日、住所から記録を探してくれるようお願いしましょう。その場合、本人確認できるよう、運転免許証など持って行って下さい。年金手帳がなく納付書などしかなかった場合も本人確認のできる免許証など持って行って下さい。
・委任状
年金の記録をチェックする場合、夫婦単位で確認するのをおすすめします。仲が悪いとか相手に絶対記録を見られたくないとかでなければ、できれば夫婦単位で記録を調べてもらってください。
その場合、夫婦でいければよいですが、1人で夫婦分の記録を貰ってくる場合は委任状が必要になります。例えば奥さんが窓口に行くならば、旦那さんに委任状を書いてもらっておきましょう。旦那さんの委任状と過去の履歴メモ、年金手帳などを、奥さんが自分の分とともに持って行き調べてもらうことになります。
委任状の書式には決まりはないのですが、一応、社会保険庁のHPから無料でダウンロードできるようになっておりますし、社会保険事務所の窓口でも県によっては用紙を配布してますので、利用されるとよいかもしれません。
社会保険庁の委任状ダウンロードページ
http://www.sia.go.jp/sodan/madoguchi/shaho/#3
http://www.sia.go.jp/sodan/madoguchi/shaho/ininjyo.pdf
上記の書式を利用する場合、委任する内容に丸をつけるようになっております。
私が頼まれた場合は、統合されていない記録が見つかった場合など、その場で必要な手続きができるよう、5番のその他に丸をつけ、具体的な内容として「年金加入期間や年金見込額の確認など、年金記録漏れ調査にかかる必要な申請、手続き一切を委任する」等と、代理人が柔軟にその場で判断し対応が可能である記載をお願いしてます。
・その他
念のため、その場でなにか手続きが発生した場合に備えて、あまり必要ないかもしれませんがハンコ(認印)も持って行きましょう。
あと、代理人が行く場合は代理人の本人確認をされますので運転免許証など代理人の本人確認できるものを持っていってください。
埼玉でも秋田でも経験したことですが、社会保険事務所では全国ルールを無視して、独自にローカル・ルールをつくっていることが多々あります。社会保険庁のHPで手続き方法を確認して行ったのに、地元の社会保険事務所では違うことを言われる・・・。
他の行政の仕事の標準化、正確さはわかりませんが、社会保険庁に関していえば、職員の当たり外れが大きいですし、業務の手順も統一されていないようです。対応や回答に疑問を感じたら、他の社会保険事務所に電話で問い合わせしてみたり自分でも書籍や社会保険庁のHPで調べたりと、なんでも鵜呑みにしない心がけが必要かと思います。残念ながら間違ったことを間違っていると自覚なく説明する職員がいます。簡単な手続きレベルなら大きな問題にならないでしょうが、年金の受け取りなど、一生に影響するようなことでしたらオオゴトです。。。
・補足
共済年金の期間がある人は、共済期間については対応窓口が社会保険事務所ではなく、各共済年金の窓口となります。
社会保険事務所においては、最近の記録でしたら「いつからいつまで○○共済」みたいな、本当に簡単な情報は入ってます。しかし基礎年金制度ができる前・・・かな?、ちょっと昔の記録になってしまいますと、それすら情報が入っていなかったりします。
共済年金の年金記録について知りたい場合は、最近はネットが便利でして、少し検索すれば問い合わせ窓口が発見できたりしますし、社会保険事務所でも共済の問い合わせ電話番号を教えてくれたりすると思います。
2.窓口にて
まずは下記の記録を打ち出してもらいましょう。
(1)「(制度共通)被保険者記録照会回答票」
厚生年金と国民年金の記録がトータルでわかります。
勤務していた会社名や国民年金のときの市町村名なども書かれています。
私の場合、まず1番はじめに、この回答票の記録をチェックします。本来であれば、年金の制度上、20歳以降の期間については、この記録において空白の期間がなく厚生年金や国民年金の記録が一覧になっていないといけないはずです。
それにもかかわらず空白の期間が存在するということは、なんらかの原因があるはずです。その原因を納得できる原因か納得できない原因か1つ1つチェックしていきます。
納得できる原因としては、サラリーマンの奥様で任意加入期間中だった・・・などがあるでしょう。
1つずつ、空白期間に理由をつけていきます。
同時に、依頼者から預かっていた職業履歴メモと照合します。
一致していれば、とりあえず第一段階として問題なし。この一覧に入っていない会社がメモのなかにあった場合は、その場で調査依頼出します。
秋田の場合、その場で「厚生年金保険 被保険者加入期間照会申出書」用紙をくれましたので、それに一覧に入っていない会社を記入。余白のところに、先日依頼された方は名前や生年月日をよく間違えられる人でしたので「生年月日の前後および名前の読み方を○○にして検索して調査するのもお願いします・・・云々」も書かせていただきました。この回答は郵送で3~4ヵ月後に本人の元に届きます。この結果をもとに、更に空白期間を再調査するかどうかになりそうなので、けっこう白黒の決着には時間かかります・・・
(2)「被保険者記録照会回答票(資格画面)」
厚生年金の記録がわかります。いままで納めていた、その当時の標準報酬月額なども書かれています。難点は、記録がはじめて見た人は、何かいているの???状態でしょう・・・
勤務していた会社も記号番号で表示されてますので、(1)の記録と照合しながら見ることになると思います。
あまり・・・自分は第一ステップでは、じっくり見ないかな?
一応、違和感や不自然な点がないかは見てますし、見る必要はあると思ってます。
厚生年金の記録で細かい点のチェックなど必要になった場合は重要な資料になると思います。
(3)「被保険者記録照会(基本)」
国民年金の納付記録がわかります。
ここで注意!納付記録、なにも言わないと「納付記録Ⅲ」を渡されるかもしれません。はじめて見る人にはわかりにくい記録ではありますが、「納付記録Ⅱ(04画面)」も打ち出してもらってください。Aとか+とか/とか、ずら~っとたくさん並んでいる記録です。この記録を見ることにより、国民年金の記録に不自然な点はないか?違和感はないか?とチェックすることができます。
特に女性の場合、この記録を旦那さんの厚生年金期間と比較することにより3号の漏れはないかなどチェックできますので、「納付記録Ⅱ」は打ち出しをお願いしたほうがよいと思います。
その際、「納付記録の見方」という資料を職員さん、もっていると思いますので、後日ゆっくり自分でも見れるように、「国民年金納付記録の見方を書いている資料をください~」とお願いしましょう。
引越しを何度もした、名前が変わった、学生の時に親が払ってくれていた、特例納付をした・・・といった過去がある場合、特にこのAとか*とか/の記録をしっかりチェックすることになります。
納めていたはずなのに未納が何年にもわたって記録が入っているなど発見した場合、もしかしたら国民年金の番号をもう1つもっていたり・・・があるかもしれません。
旧姓で記録の検索をしてもらったら出てきたり・・・も、ありえますので、この納付記録は、じっくりご本人様に自分の過去を思い出しながらチェックしていただきたいと思います。
対応が難しいケースが発生しそうなのも、この納付記録チェックあたりから・・・という気がします。。。
以上、3点の記録を打ち出してもらい確認することが、まずは記録漏れ調査の第一ステップといったところでしょうか?
第一ステップで問題が解消されない場合は、いろいろと状況証拠集めや対策を検討することになりそうな・・・
3.オマケ
50歳以上でしたら、年金の見込額を、その場で出してもらうことも出来ます。
せっかく社会保険事務所に行ったなら、ついでに「年金見込額(※制度共通年金見込額照会回答票)も出してください」とお願いしましょう。
どのような条件で計算しますか?と聞かれるかもしれません。
先日、厚生年金加入中の58歳の方の見込をだしてもらった時は、今月末で退職して60歳まで国民年金を払った場合と、現在の報酬で60歳まで厚生年金加入していた場合との2パターン出してもらいました。すぐに出してもらえます。
65歳未満の現在年金受給中の人も、65歳から年金がいくらになるか知らない人も多いようです。
60歳過ぎていて、既に年金の比例と定額受給中の人の、現在の年金額および65歳になっての見込も出してもらったのですが、計算して記録を出してもらうのあっという間です。
だいたい、こんな流れですかね~?
参考になれば幸いです。

コメント

  1. 凄い!ちゃんと文字で説明できてるじゃないですか~
    私は事前準備に旧姓や結婚年月日もメモります。
    その他、特殊事情も・・・・
    でも、これら全て素人さんは理解するのは不可能に近いでしょうね~
    つくづく思いますよ。

  2. 雪のぽんたさんへ
    空白の期間の理由を考えたり等、けっこう年金の知識がないと難しかったりするんですよね。
    又、年金の知識があったとしても、記録に違和感を感じれるかどうかの感覚も重要な気がします。社保の窓口にて違和感を感じて指摘してあげれる人が、どれぐらいいるかしら・・・
    自分の経験と知識があるからこそできることだから、ビジネスにしたかったんだけどな~(苦笑)。

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