組織2

》 旧ブログ記事(2010年以前)

ISO の考え方が好きである。
取得を推進したいわけではないけど、経営者やコンサルタント目指す人なら余裕あるなら、ちょっとだけでも勉強してみる価値はあるのではないかな。
マネジメントの体系的な考え方がISO取得予定のない会社にも役に立つような気がする。
ISOの考え方が、どっか自分にとって企業として当たり前になっているのですが、自分にとって当たり前が(自分ができているかは別にして)、他の人にとって当たり前とは限らない。
なので、一部の人には、何をいまさら、知っているよと言われちゃいそうですが、とりあえず書いてみます。
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昨日の日記の続きになるのですが、
新しい人事制度などのシステム構築というのは、「人の意識」の壁が大きな障害になったりして、かなり難しかったりします。
結局、導入したはいいけど、運用がうまくいかず死んだ文書になったり・・・


解決の糸口として、ISOの導入ノウハウが、けっこう参考になるんじゃないかと思ったりしております。
あくまでも参考で、これで解決するとは限りませんがね。
ISO導入ノウハウを参考に、人事制度システム構築について書いてみました。
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~人事制度システム構築手順~
・システム構築のスタートは、トップマネジメントの意思表示から!
(トップマネジメント/社長、工場長など経営責任者、最高経営層)
・システム構築もトップが号令をかけることから始まる!
★導入準備
☆トップの関心度が取り組み結果を左右する!
トップ自らが関心を持ってスタートし、トップが熱心であることを従業員に伝わるようにするべし。
~このシステムの成功は、組織のすべての階層及び部門のコミットメント、特にトップマネジメントのコミットメントのいかんにかかっている~(ISO序文より)
全員活動であるとともに、リードするトップのコミットメントが不可欠!
○トップの責務
・組織の方針を定める
・必要な人員、予算用意。又、担当者には業務遂行の能力持たせる。
・自分に代わってシステム構築の仕事をする特定の責任者や事務局メンバーを指名する。
○事務局メンバーの選任
導入時の事務局は、システム構築にあたっては推進事務局となりシステム構築のリーダーを務める。
メンバーの数、従業員数によっての目安。
20人程度・・・1名
50人から200人・・・リーダー1人と担当者1~2名
200人から1000人・・・リーダー1人と担当者2~3名
☆場合によっては、コンサルタントの利用など考えてみてください♪
○情報収集と整理
責任者や事務局メンバーは、必要な書籍を購入したり外部機関の講習を受けたり、コンサルに依頼したりなどして勉強開始。
勉強しながらまとめて、トップへの説明やキックオフ大会で使う資料などをつくる。
○スケジュールの作成
○推進体制の確立
事務局は推進体制と担当者を明確にして、担当者の所属長の了解を得て取り組む体制をつくる。
組織全体の取り組みにしていくため、体制とメンバーは職場での連絡や会議などを通じて従業員に周知し、意識を高めていく。
個人名の入った推進体制表を作成する。
必要に応じて、委員会などつくったり。
○キックオフ大会の開催
社長の決意と要請発表、責任者より現状と実施により期待できること発表、事務局よりスケジュールと取り組み体制の発表、従業員代表より決意表明・・・などなど。1時間半~3時間ぐらい?
○初期研修の実施
・幹部研修
・システム構築チームの研修
・・・と、まだまだ続けたいところですが、このへんで。
人事制度システム構築を参考事例にしたのは無理があったかな・・・全員参加とか(汗)
このような業務スケジュールの流れ、ISO導入マニュアル系の書籍に書かれていること多いかな。。。
けっこう大きいプロジェクトをやらないといけなくなったときは参考になるように思います。
「トップ」の役割が重要です!!!
マネジメントシステム構築の推進はトップダウンで、実際の作業整備はボトムアップでというパターンが必要になるわけですが、このトップの理解と承認、強力な後押しをえるということが、本当に改革を進める上で重要なキーになり、これがないと各部門からの協力が得られなかったり、反発を受けたり、システムをつくっても死んだ文書、絵に描いたもちになり、作成した人が無力感におそわれたり・・・ってなるような気がします。(昨日の日記のコメントからの引用です(笑))
関連する自分の日記。(後半の方読んでください)
http://keiei-roumu.sblo.jp/article/4155207.html
削除しようかとも思ったけど、結局そのままにしました。
これを読むと、なぜに私が年金、ちょっとだけ詳しいかわかる(笑)
参考にした文献
[2004年版対応]ISO14001 すぐに使える中小企業の環境ISO実例/松下電器産業株式会社松下ホームアプライアンス社 滋賀県工業技術総合センター 編

コメント

  1. 非常に勉強になります。
    今、組織論等の勉強もしているので、ぜひ参考にしてみたいと思いました。
    ありがとぉ~。

  2. みるたろーさんへ
    参考になれば幸いです♪
    ISOだけじゃなく、品質管理の考え方も、なじみのなかった業界の人には参考になるかもです。
    QCサークルとか安全パトロール、改善提案制度などなど、製造業ではけっこうお馴染みのボトムアップからの活動事例とか、知って損はないような。。。
    総合品質管理(TQC:全体的かつ体系的に実施するQC活動)の考え方も素敵でして、全部門、全社員が品質の保証という共通の目標に向かって実施する品質管理活動で、これは経営トップ層の強力なリーダーシップのもとで組織的に実施されることが求められてます。
    中小企業診断士さんだと、このへんも試験勉強で学習するでしょうけど、社労士の場合は勉強する機会がない人もいると思うので、組織が大きく成長するには確実な基盤をつくるためにも秩序、コントロールが必要になるので機会がありましたらぜひ♪

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