うだうだ(※長いので暇な人だけ読んでください)

》 旧ブログ記事(2010年以前)

今週は秋田県の仕事と家庭の両立支援企業経営アドバイザー意見交換会にも参加しておりました。
えぇ、私、仕事と家庭の両立支援企業アドバイザーなる肩書きも持っておるのです。
参加しようか少し迷いましたが、たまたまスケジュールが空いておりましたし、こういったテーマについて、あれこれ考えるのが好きなので参加することに。
他の参加者の共感する有意義な意見が聞けたり、けっこう参加してよかったかな。


仕事と家庭の両立・・・のテーマだと思っていったら、「仕事と子育ての両立」がテーマの中心になっていて残念だった。
まぁ、それはそれでよいとして・・・
では具体的に、どんなあるべき姿、理想とする環境、目標、ゴール設定があるかといえば漠然としていて、しいていえば、育児休業について、その両立できているという目安としたいようだ。
少子高齢化から、子供を増やしたいという政策的な意図も背景にあるのだろうか?
子供を増やすというのと、育児休業取得を増やすというのは、個別に考えたほうが効果のでる政策を考えれそうな気がするが。
どちらを優先課題にしたいのでしょね?
時系列的に、独身時代があって結婚して子供ができて、仕事と家庭の両立ができるか職場環境を考えると2人目を躊躇してしまう・・・ってパターンもあるでしょね。
秋田の場合、結婚したからにはすぐじゃないにしろ、子供をつくっている夫婦のほうが多いんじゃないでしょうかねぇ。経済的な問題から2人目以降は迷っているという話は聞いたりしますが。
「子供を増やしたい」というのが優先課題であれば、独身に出会いの機会を提供して結婚する人を増やすとか、そもそも若者の流失が秋田は大問題であるからして、若い人が流出しないよう対策するのがよい気するのですが。
「育児休暇取得者を増やしたい」というのが優先課題?
子供を妊娠した女性が、仕事を辞めることなく会社に雇用され続けるのが大半になれば、政策的には成功したということにしたいのだろうか?
そうなると受け皿となる企業の理解、協力が必要ですよね。
しかし女性のどれぐらいが、現在勤めている会社に子供ができても働き続けたいと思っていたりするのかな?
正社員で居心地のよい職場だったら、辞めるのはもったいない、執着してでも育児休暇取得して残りたいと思うだろうけど、企業自体に魅力がない場合、辛い思いをしてまで残ることに執着したいとは思わないかもしれない。
秋田の場合、両親(じじ・ばば)が身近にいることも多いと思うので、自分の娘に辛い思いをしてまで働く必要ないんじゃない?子供が小さいうちは家庭にいてやれば~?と、周囲から諭されるケースも多々あるかもしれない。
魅力のない会社に対して、仕事が本当に好きだから経営者を説得してでも育児休暇取得して会社に残りたいと、職業意識の高い人、どれぐらいいますかねぇ。。。
企業側にしてみても、育児休暇を取得させてまでも手放したくないような人材であれば話が少し違うと思うんですよね。
企業にばかり政策について協力を求めようとしますが、均等、均等いうけど、一方だけに負担を求めて、他方が棚ボタ的に権利を取得するのは違うでしょう、ギブandテイクであるべきだと思うのですがいかがでしょう。従業員側の意識の変化も必要ですよね。
そりゃ知識や経験なども大切かもしれませんが、それよりも周囲や職場の雰囲気にもよい影響を与える、「物の見方、考え方」がしっかりした人財を手放したらもったいない気がしますね。
育児休暇を取ろうとする人に焦点をあてるとするなら、主に女性20歳から40歳の範囲およびその配偶者がターゲットになると思います。
若者の離職率の高さについて批判されることも多いですが、離職に関してはそれなりの背景がある場合もあります。魅力があり居心地のよい会社であれば定着率よくなると思うけど、中小零細企業になるほど厳しいのが現実かと・・・そして秋田は零細が多い。
秋田の20代、30代も転職歴が多い人、珍しくないと思うのですが、転職してきて、採用数年で、子供できました、育児休暇とらせてください・・・というのは経営者、どう思いますかね。仕事を続けたいのであれば、自分も魅力ある人財になれるよう日々心がけてもらいたいかな。。。
まとめると、受け皿となる企業にも、社員が会社に魅力を感じ辞めたくないと、器が大きくなるよう意識を変えていってもらわないといけないし、従業員もまた経営者が手放したくないと思ってしまうような魅力的な人材になれるよう、努力していく方向が望まれるかしら?
男女平等とか言われるけど、ポジティブアクションならOK?
トップダウンで行き詰まりそうなら、たまには発想をかえてボトムアップからアクションしてみればええやん?
秋田の20歳から40歳までの企業で働く女性を対象に、県が主催で年間スケジュール組んで、接遇とかコーチングとか職業意識が高まるような研修して、それぞれの所属する企業で役に立つ人材に育てれば、せっかく仕事のできる意識の高い社員を辞めさせたくないと育児休暇取得に協力的になるのでは?
(年間スケジュールの中に、仕事と家庭の両立支援情報について講義する時間もとれば、より政策の目的は達成に向かいやすい?!)
男性にも育児休暇・・・って話もあるけど、忙しくても何しても家庭に協力的な人は協力的でしょうし、時間ができたからって、やらない人はやらないような気がするのですが・・・
最近、子犬を飼いましたところ、旦那が早く帰ってきたりするようになったのですが、だからといって家事を手伝うかといえば、ワンコを自分の脇に寝そべらせ、時間がある限りゲームしてます(汗)
うん・・・そもそも、意識の問題でして、時間ができたからといって意識が変わらない限り何も変わらないような気がしますね。
意識を変える・・・
これからの秋田を考えると、意識を変えていかないと益々企業をとりまく環境が厳しくなるんじゃないかな。
マーケットが縮小していくなか、いくら経営者がすばらしく、経営も立派だったとしても、「時流」から遠くなりはじめているマーケットで勝負していくかぎり、経営に苦労が伴う。
時流から遠くなりはじめているマーケットでは、需要の縮小に伴い、企業競争が激化し、地域でのシェアを高めていく企業努力をしないと生き残れないでしょうね。
マーケットを広くしようとする戦略は、資本があるか、ネットなどをうまく活用できる手法があるなら可であるが、リアルな取引が中心の場合は、いたずらに移動時間などが増えて効率が低下し疲労につながる。
簡単に別な業種の仕事に乗りかえれるものじゃないし、厳しくなりつつある、いまの業界で勝負するとなったら、いままで以上にお客から選ばれる会社にならなくてはならない。
そうなるためには、いままで以上に、従業員の知恵と協力を求め、一体になった経営が必要なんじゃないかな。
県内企業の厳しい状況はわかりますが、従業員を大事にしようと思えば、従業員も会社を大事にしようと思うんじゃないでしょうかね?
育児に限らず、今後は介護の問題なども深刻になってくると思う。
人口統計データなどを見ても、10年後の秋田を考えたとき、ここ数年の人材育成、両立支援などの取り組みの影響が、けっこう明るい秋田になっているか、だらだらと暗い秋田になっているか、未来を左右することになるんじゃないかなと漠然と想像する。
余談であるが、子育て支援・・・とかの話になると、どうもまさに自分がそのターゲットゾーンにいるので、たまに居心地の悪さを感じる(笑)
独身だったり子供がいなかったり・・・って、それぞれに事情や考えがあったりすると思います。
人のことはええから放っておいてねん・・・と思っている人もいたりして?!
長くなってきたなぁ・・・
最後に、問題解決の手法として品質管理の考え方が役に立つと思うのですが、例えば、まずは現場を実際に足を運んで確認し、いろいろとデータや情報を収集した上で、層別にまとめてみたりし、いろんな角度から差異を見つけて原因を考え・・・って。なんか分析が足りない感じするんですよね・・・
延々と長くなりそうなので、私の以前書いた日記を転記します。
では。
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http://www.keiei-roumu.com/kr/cat9/116/ より引用
現場は宝
「会社の歩き方2002 コンサルティング・ファーム-企業進化の仕掛人たち-」
(出版:ダイヤモンド社)
就職活動向けに書かれた本みたいですが、かなり面白く読めました。
コンサルティング・ファームの歴史やビジネスドメイン、プロセス、コンサルの育てられ方などについての基礎知識やコンサル・ファーム8社についての事例研究などが載っています。
いまさらあたり前・・・とは思いつつ、共感して読める部分が非常に多かったです。
例えば、
(本より引用)

BBSグループの経営理念は「顧客の利益増加に貢献する」こと。「成功の尺度」は顧客の利益の増加である。言葉だけならさしてめずらしいビジョンではないが、同社が他社と異なる点は、その達成のために「三現主義」とサービスの「定着化」を掲げ、実際に実践してきたことだ。
~中略~
現場を知らずして創造的コンサルティングはできないと言い切る。
「三現主義の『現』とは、現地、現物、現実を指します」経営層へのインタビューは、コンサルティングに欠かせない要素ですが、それだけでは真の課題が見えてきません。現場に何度も足を運び、現場を体感して、現実を把握することが大切なのです。それをしてはじめて、描き出したビジョンと現実とのギャップが見えてくるのです。『現場は宝』なのです」
ただし、コンサルタントの仕事は、そのギャップを報告することではない。ギャップを埋めて現実を改善し、さらに新しい現実を創造する。そこまでできてはじめてお客様に1人前のコンサルとして認められるというのだ。
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その他、コンサルティング・マインドの勉強になる内容がたくさんです。
素朴に思ったのが、コンサルティングにおける論理的思考と、品質管理における思考に共通する部分が多い・・・ような気がする。
うちにある品質管理の本にも、「三現主義」が登場している。
QCにおける問題解決の手法の考え方として、問題とは、目標(あるべき姿)と現状(いまの姿)の差であるとまず定義して、そのギャップを埋めるための活動をするのですが、最近読んでいる経営コンサル系の本にも似たような内容が多く書かれている・・・。
(うちにある品質管理の本から引用)

コメント

  1. 非常に共感ですね。
    この土地柄、将来性、人口構成、様々な条件を見ていった場合、時流に乗っていない企業がどういうポジションをとるか、またその企業において、活動する人々のモチベーションというか気付きというか。悩ましいですし、模範解答なんてないですものね。
     

  2. しげさんへ
    いまの秋田の現状を考えると、黙っていたら経営末期に転落していってしまいそうな会社だらけですね(泣)。
    淘汰の波に飲み込まれないよう、戦略を考えなければならない経営者は大変ですね。
    IT導入、既存にとらわれない販路の模索など新しいことを取り入れず、昔のやり方に固執してしまう会社は厳しいだろうなぁ・・・
    諸行無常・・・
    老舗の会社が消えていったりすると寂しく思いますが、企業が存続するためには、時流を読み取り、戦略を考え、変化しつづけなければならないのですよね。。。
    悩ましいですね(苦笑)

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