東洋哲学:孟子、荀子の巻 「性善説」「性悪説」

哲学思想
ついでに本日、もう1巻。

社労士受験生なら、マクレガーのX、Y理論を ちょっと頭よぎるかもしれない。

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孟子(紀元前372?~289)

「性善説」を唱える。

人間は生まれながらに善の心を持っていて、最初から悪人はいない。
それを「四端」で説明。
「四端」とは・・・・

仁・・・人の不幸を哀れに思い、深く痛む心
義・・・自分の不正を恥じる心
礼・・・辞退して人に譲る心
智・・・正しいことはよいものとし、不正は悪いものとする心

生まれたときの「善」は小さな芽・・・それを育てていくのが学問と修行。

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荀子(紀元前298~238?)

孟子が「性善説」を説いたのに対し、荀子は「性悪説」を主張。

人間はそもそも「利」を好む。その本性に従っていたら、人間関係がうまくいかない。

もし人間の本性が善ならば、なぜ孔子の説いた教えを尊ぶのか?
本性が悪だからこそ、善であるためには「人為」が必要となり、それが「教育」なのだ。

「性悪」に対するには教育こそが大切と考え、後天的な努力を高く評価し、学ぶことの意義を強調。「出藍の誉れ」の原点となった言葉・・・

<学は以ってやむべからず。青は之を藍より取りて、藍よりも青く、氷は水之を為して、水よりも寒し>

学問をし続け、その努力を怠らなければ、いつかは師に優る徳のある人間になれる・・・。

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余談

荀子の「礼」「義」を重んじる思想は、韓非子に受け継がれていきます。
韓非子もおもろいです。機会があれば・・・
諸葛孔明は韓非子を崇拝し、その思想を実践した1人だそうです。
けっこう東洋哲学、歴史上の大物人物に影響を与えているようです。
例えば「孫子」、
ナポレオンも「孫子」を座右の書として活用したとか。
武田信玄の旗印「風林火山」・・・これも孫子が出典です♪

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