陰山メソッド(チャキチャキ頭) vs 糸山メソッド(やわらか頭)

》雑感(教育関係)
陰山先生(百ます計算)と糸山先生(どんぐり倶楽部)
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陰山先生(百ます計算)と糸山先生(どんぐり倶楽部)

2大巨匠(勝手に命名)について考察

陰山メソッドvs糸山メソッド

チャキチャキ頭vsやわらか頭

陰山先生系・・・公文
糸山先生系・・・宮本哲也先生、江藤宏先生(灘学習院)

どちらがよいのか?

最悪は、だらだらやって「石頭」
(目標のない大量計算、ひたすら漢字⇒作業ばかり⇒思考停止、脳ミソ仮死)

「徹底反復」のキャッチで一部から誤解されている節があるが、陰山先生の教育理念は、Twitter等から推測するに、「チャキチャキやって、さっさと終わらせて、後は遊ぼう!」的な?

その誤解している学校関係者や家庭が、本来はチャキチャキメソッドのはずなのに、陰山メソッドを石頭メソッドに変え、アンチを増やす要因に貢献しているような・・・

新たに陰山先生、最近は「集中速習」というキャッチを導入。
これで陰山メソッドが石頭メソッドでなく、チャキチャキメソッドであると、正しく認識されるようになるといいですね。言葉のもつイメージ力は大きい・・・

それぞれのメソッドのリスク(デメリット)

チャキチャキ派のリスクは、チャキチャキ処理する快感におぼれ、他のことまですべてチャキチャキ目指すようになり、せっかち、雑、スピード主義・・・ 更には、下手したら答えを早く出すことばかりにこだわって深く考えない頭になることかな。

やわらか派のリスクは、のんびりマイペースになりすぎて・・・ 集団のスピードについていけなくなり、目先のテストの点数が悪く落ちこぼれになり、自分は勉強ができないかもと、自信喪失になる懸念が。

子供時代に優先して伸ばしたい能力は?!

小学生時代、どちらかのメソッドしか選べないとしたら?

私は、やわらか頭メソッドですね。

チャキチャキは、意外と大人になってからでも伸ばせるんですよ。
それにITが解決してくれる場合もありますしね。

しかし、やわらか頭に関しては、歳をとるほどに、柔軟性を鍛えるの、難しくなるんですよね・・・。しかもチャキチャキは短期で能力が上げやすいのに対して、やわらかは時間がかかる。
しかし手間暇時間をかけた分、後伸びで発揮し、20歳過ぎてから(社会に出てから)、やっててよかった、やわらかメソッド・・・ってなるような。
(あ、生まれつき柔らか頭の人に追いつくのは大変ですが)

ユダヤの格言に、「知識より知恵を重視せよ」とあるのですが、欧米教育の根底は、この理念が流れているように思う。

欲張りなので、両方を諦めない(笑)

アメリカは高校生ですら九九が怪しい子、珍しくないみたい。
でも電卓あるしね。合理的にいまの時代、解決手法はいろいろある。
それよりも、やわらか頭を育て、ゼロから何かを作り出す力の方が、大事だという思想なのでしょう。
(テストの点数では見えてこない稼ぐ力の差)

でもね・・・

やわらか頭かつ、チャキチャキ頭・・・ が最強でしょう。

石頭メソッドとやわらか頭メソッドは両立させちゃいけないが(むしろ石頭メソッドは撲滅したい)、チャキチャキ頭メソッドとやわらか頭メソッドは、両立すべし。
ONとOFFの切り替えは上手に・・・
両方のメソッドの、子供それぞれに合わせたゴールデンバランスもよく見極めて・・・

(難関中学を目指すような優秀なご家庭だと、公文やりながらも、しっかり思考力も伸ばす教育していたり、日頃から自分の頭で考えるよう促したりと子供の脳力を引き出す働きかけしていたり、なんだかんだと両立している人が多い印象・・・)

やわらか頭を育てるのが苦手な日本の学校教育

学校が、チャキチャキ頭や石頭ばかり育てているような状況が残念。

陰山メソッドを学校で導入し、100ます計算をやっている子供たちの動画をみて、凄いなとは思うのだけど・・・

小学1、2年生だった頃の息子に私は散々、
「確かに計算早いのはカッコイイよね。息子が計算早くできたら正直、お母さんも嬉しいね。でもね、計算早いことと頭がいいことは別だからね、そこだけは勘違いしないように」と、何度も釘を刺していた。

どうして私は陰山メソッド導入の学校の動画をみて、気持ちがこうもモヤモヤするのだろう・・・

誤解のないように言っておくと、私は陰山先生が好きである。
(もちろん糸山先生も好きだ)
そして100ます計算等も、「何のため?」という根本を忘れずに運用さえ間違わなければ非常に合理的に効率よく学習できるツールとして好意的に思っている。

目指すゴールは一緒ながら、私がどちらかというと、糸山先生寄りの思考回路なのも一因であろう。

今後も陰山先生の活躍には注目

陰山先生の動画等をみる限り、陰山先生は、ファシリテーター的な能力にも優れている人と思われる。
なので、チャキチャキメソッドしかやっていないように見えて、集中速習により作り出した余った時間を、やわらか頭をつくる時間にしている可能性が、陰山先生にはある。
今後も陰山先生の活躍には注目したい。

算数を考え出すと妄想の旅へ・・・ 

それにしても、小学校の「算数」は、本当に奥が深くて面白い。

算数の世界から脱線して、思考や哲学にまで妄想が広がる・・・

いきなり数千年前の中国古典にまで飛ぶけど、

勉強しろ!勉強しろ!ってばかり言っていた孔子に対して、学を絶てば憂いなし・・・と言った老子。

矛盾していても、どっちが正しい・・・とかじゃなく、どっちも正しい。

様々な物事には二面性がある。

白か黒かでは測れないことは多い。
対立しつつ調和する。

学問においても、「詰め込み(暗記)」か「思考」かは、度々と議論になる。

私にしてみれば、あなた、いままで筋肉の鍛え方がいびつだったのよ、足の筋肉ばかり鍛えてないで、腕の筋肉も鍛えようよ?ってぐらい、答えはシンプルではないかと思うのだけど。ストレッチ、ストレッチ。

コメント

  1. はじめまして。こんにちは。
    2歳半の息子がおり、年中からどんぐりを始めようと考えているものです。

    どんぐりに関して、今現在されている方のブログを発見して、嬉しくなってコメントいたしました。

    糸山メソッドのデメリットを読んで、「点数は気にしない、大事なことはじっくり考えることだよ」なんて話そうと思っていましたが、確かに点数が上がらないとしょんぼりする気持ちもありますね。

    夫に相談すると「思考力も大事だけど早い計算だって必要じゃない?」と言われ、やはりどちらも身につけられたら最高ですよね。

    ブログゆっくり読ませていただきます!

    • コメントありがとうございます♪

      どんぐり、すっごくオススメですよ~!!!
      本当に、どんぐりの教材と出会えたのはラッキーでした。

      思考力と計算力、どちらに重点を置くかは、子供をよく観察して、その時々でバランスみてが大事だと思っています。
      弱いなと思ったら100マス計算など、短期集中計算特訓もよくしていました(笑)

      息子、残念ながら天才肌でなく、よくネットで見かけるような凄いお子様とは程遠い成績を歩んでいるのですが、どんぐりやっていて驚いたのが、5年生になり、どんぐり問題にある灘中とか難関中学入試の算数問題を、サクッとあっという間に解けるようになったこと・・・。
      (どんぐりに出てこないようなパターンの難関中学算数問題は解けないと思います)

      息子の英語の学習等のほうもそうなのですが、親がイライラするぐらい勉強が伸びない期間が続いて、ある時に急に伸びる、というのをよく繰り返してきた子でした。
      ひらがな等もなかなか教えているのに書けなくて、でも急に書けるようになって・・・
      英語も長い長~い親から見たら停滞期から急に英文が読めるようになって・・・
      どんぐりも、小1からやっていたけど4年生ぐらいまで、本当に本当に苦戦していて、該当学年より1,2年落とした学年のがようやく解けるというのが続いていたのに、急に5年生の後半に伸びて・・・
      プラトー現象(高原現象)というやつですね・・・

      ブログ、参考になるところがあったら嬉しいです♪

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