ユダヤ人から学ぶ:『知的な落ちこぼれをつくならいことばかりに力を注ぐと、道徳的な落ちこぼれをつくる』

》雑感(教育関係)

ユダヤ人ラビの書いた本に、子供の教育の目標として「何よりも道徳的な落ちこぼれをつくらないこと、そうすることが、知的な落ちこぼれをつくならい何よりの近道、知的な落ちこぼれは、人生に対する態度から発するものだから。知的な落ちこぼれをつくならいことばかりに力を注ぐと、道徳的な落ちこぼれをつくる」と書いていた。

常日頃、私も息子に、
「頭いいけど心構えが悪い人、頭悪くても心構えは素晴らしい人の2人がいたら、お母さんは頭が悪くても心構えが素晴らしい人の方が立派な人だと思う」
「頭がいいことは確かに素晴らしいことだよ。とてもいいことだと思う。だけど、それで心構えが悪ければ、世の中にとって迷惑な人だよ。頭がいいだけにたちが悪いよ」
等々、頭のいい人=素晴らしい人・・・と勘違いしないように言って聞かせている。

幸いいまのところ、人のことを馬鹿にしたり、嫌がることをし続けたり、乱暴したりは、あまりしない、比較的優しい子に育っている。(至らない点も多々あり、育児がうまくいってない部分もたくさんありますが(苦笑))

あまり年中さんだと目立たなかったけど、年長さんにもなると、もうハッキリ、その家庭の育て方の影響が、子供に出ていますね・・・

息子のクラスは、言葉が汚く、乱暴をふるうお子様がたくさんいらっしゃいます。
(私個人だけの印象でなく、保護者懇親会で、保母さんからも指摘あり)

でも、よくよく観察すると、乱暴者グループの子供たちもいれば、ニコニコ愛想よく穏やかなお子様達もいる。(息子の話だと、遊ぶ時も、自然とそれぞれのグループに分かれるようで、息子は穏やかグループの子達と遊ぶことが多いらしい)

数か月前、親子遠足があったので、子供達のお母さんの言動を思い出すと、あー・・・ 子供って親の影響を受けるんだな、やっぱり家庭って大事だと、しみじみ。(言葉遣い悪いなぁ・・・と思ったお母さんの子供はやっぱり・・・等、相関あり(苦笑))

それでも、その乱暴グループの子達のほとんどは、問題にならないレベルなんですけど、1人だけ、頻繁に理由もなく他の子供を叩いたり暴言がひどい子がいて、ちょっとまだ保育園児にもかかわらず浮いているような感じになりつつある子がいる・・・
息子もそうですが、嫌な目にあうから、もうその子と遊びたくないと思っている子が多数いるようで、気のせいか、誰とも絡まず1人で時間を過ごしている姿も多々見かけます・・・
(保母さんも手を焼いているようだし、その親とも情報を共有しているようなんですけど、改善しませんね(苦笑))

たたいて育てれば、たたく子になる。たたかれて育っている子は、友達をたたくようになる・・・そうです。
その子の親の言動などを思い返すと、もしかしたら、そうゆうことかな・・・と想像したり(苦笑)

でも、もしそうゆうことだったとしても、その子の親御さん、子供を大事に思っており、親なりに頑張って育てようとしているのが感じられます。ちょっと正しいと思っている方向、間違ってると思うけど・・・
(決して無責任な感じのお母さんでなく、むしろ子供に厳しすぎるのかな・・・)

このように、もう小学校入学以前から、子供の性格は出来上がり始めていて、それは保育園で過ごす時間が長かったとしても、やはり家庭からの影響のほうが大きいんだなと、見ていて思う。
もう9歳ぐらいになれば、土台として固まってしまって、そこから矯正して直していくのは大変でしょうね。

何が言いたいかというと、いじめ等の問題がおきると、保護者や家庭の問題は棚上げで、まず学校の責任が問われるんですよね。
確かに学校の対応がひどすぎるケースも多くて、責任は問われるべきだと思います。
でも親の責任を学校に責任転換して、それで終わり・・・のケースも多いようにみえて、なんだか違うよなぁ・・・と。

学校ばっかり責めるけど、じゃあ大人の社会はどうだというと、職場でのパワハラの相談、年々増加中で、他人に対する思いやりや想像力の欠如は、子供の社会だけでなく、大人も含めた社会全体の日本の問題になってるような・・・

いじめの問題に関していえば、最終的には加害者の親が一番悪いと思うんですよね。
でも、その親だって、子育てについては学校で教わらないですから、試行錯誤で親なりに考えて頑張って育ててきたつもりの結果だったりもあるでしょう。

いじめ等の問題をなくすためには、学校の意識改革も大事ですが、それよりも、もっと早い時期から人格が形成されていくことの重大性を考えると、本当は親の教育、特に影響力の大きい母親の教育こそ大事だと思うのですが、現実的にはそれは難しく、結局は学校の責任として押し付けるような構造を変えるのは難しいのでしょうね・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました