少子化の話、しつこく投稿でスミマセン。
「部分最適化」「全体最適化」。
かなり前に読んだ、TOC(制約条件の理論)にあてはめて考えてみたくなった。
プロセス A→B→C→D の順。
パターン①
処理能力
A 原料:赤ちゃん 男女各50人の調達
B 育成:男女各50人を大人に育てる
C カップリング:男女各50人を50組の夫婦に
D 生産:50組の夫婦がそれぞれ3人の子供(合計150人)
これなら少子化解消どころか人口が増えますね。
しかし今後の可能性・・・
パターン②
処理能力
A 原料:赤ちゃん 男女各50人の調達
B 育成:男女各50人を大人に育てる
C カップリング:100人のうち30組が夫婦に
D 生産:30組の夫婦がそれぞれ2人の子供(合計60人)
次世代ごとに40%人口減の可能性・・・
プロセス毎に解決方法を考える。
Aについて
外国から養子をたくさん貰ってくる?
それとも男女産み分け法を確立し、一夫多妻制もOKにして、女性割合を増やす?
・・・現実的に無理である。ここは不変でしょう。
Bについて
ここも不変。
Cを飛ばしてDについて
夫婦が産む数を2人から3人に増やせたとしても、30組×3人=子供90人、少子化は止まらない。
完結出生児数がじわじわ減ってきているので対策は必要だが、急激な改善効果は見込めない。
ボトルネック・・・制約条件は、やはりプロセスCになると思う。
リクルート ブライダル総研の情報によると、20~30代の独身男女の実に70%の人は「恋人がいない」とのこと。更に恋人がいない理由について男女とも半数以上が「異性との出会いがない」と答えている・・・
もうこうなると、結婚しやすい環境づくりのため雇用創出とか、子供を育てやすい街づくり以前の問題だと思うのですが・・・。
経済的問題だけで結婚できないというのなら、もっと結婚はしないけど同棲はしている等といった若者が多いと思いますもん・・・。
いろんな角度、視点から、プロセスCの改善方法を考える必要があると思われます・・・
以前ブログで書いた記事(2006年)の転載
本の読書感想。
https://kerolife.com/archives/9166
「ザ・ゴール」(著:エリヤフ・ゴールドラット)
企業の究極の目的とは何か・・・・
アメリカの製造業の競争力を復活させたTOC(制約条件の理論)の原点。
全米で250万部を超えるベストセラーを記録。
主人公の工場長が、閉鎖間際の業績の悪い工場を短期間で再建するという小説。
私も工場勤務経験があることもあり、それなりに面白く読めました。
読んでいけば、あたりまえのようなシンプルな答えが書かれていたりするのですが、そのあたりまえのことに気付いていない会社も多いということでしょうか。
例えば、ある商品・・仮にXを製造するのに、A、B、C、Dの順番で4つの機械での処理を必要としたとする。(わかりやすくするために、この工場ではXしか製造しないとする)
1日あたり、Aは200、Bは70、Cは120、Dは150の処理能力があるとする。
そうなると、1日に製造できる商品Xは、最大で70である。
仮にBがトラブルを起こして、生産能力が下がって50になったら、1日に製造できる商品Xは50となる。
つまりこの工場ではボトルネック・・・制約条件は機械Bということに。
もしBの処理能力を向上させたら、生産能力も向上することになる。
部分を見るのではなく、全体をみることが大切ですね。
工場の事例だけに限らず、いろんなところで応用のきく思考プロセスです。
自分にとっての制約条件は・・・・
考えたくない~(汗)。。。(現実逃避)
あと、この工場の救世主として物理学者がでてくるのですが、彼はすぐに主人公の工場長に問題解決の答えを教えてあげません。
質問をするのです。
そしてヒントだけ与えて答えを宿題にして、自分で考えさせます。
人を育てることを考えると、ここにも人材教育のヒントを感じました。
人は他人に言われたことより自分で気付いた考えのほうを大事にすると何かの本で読んだことあるような。
間違いを指摘するような時でも、ストレートに言った場合、心に壁をつくられて、下手すれば反感すらもたれかねない・・・になりますからね。
人を動かす、育てるときには心理学が有効だと思う。
(D.カーネギーの「人を動かす」など読めば納得してくれると思います)
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