FP業務:離婚相談

》 旧ブログ記事(2010年以前)

珍しくメールでの問い合わせにより、離婚相談を受けました。
これから離婚で、養育費の話でした。公正証書作成などの話になったら行政書士資格をもった先輩社労士さんが多数いるし、そちらに頼めるだろうと話を伺っていたのですが、希望する金額が大きい(汗)
裁判所でのやりとりにまで発展するかもなぁ・・・という内容でしたので、法テラスをすすめました。
あまり役に立てず(泣)
ふぅ・・・それにしても、公正証書ぐらい社労士が作成できるようになってもいいのに。。。(まぁ無茶な話ですが(泣)。昨日に引き続き、文句が多いですね(笑))
年金の離婚分割だって公正証書等の按分割合を定めた書類等が必要だったりします。不便だぁ~
やっぱり行書資格あると便利ですね、欲しいな。


公正証書作成って、ちょっと調べたところ、けっこういい金額とるんですね。
前に他県のOさんから離婚の仕事が増えてきたと聞いてましたが、秋田でも私に問い合わせがくるぐらいです。ニーズありそうだけど、秋田の行書資格もっている社労士さんで、あまりそれを前面に出して業務でやっている人を知らない・・・
けっこう秋田の社労士さん、カウンセラーの資格も保有している人が多数いるので、やっている人がいてもよさそうなのに。。。
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ちなみに養育費の雑学。
養育費は子供を引き取っていない方の親が、引き取った親に支払います。養育費の金額は自分と相手の収入などの条件によって異なりますが、おおよその目安として子供1人あたり月に2~6万円程度が多いですかね?
支払期間は通常、子供が成人になるまでですが、夫婦の話し合いにより変更する事も。また、子供の入学や病気をした時など特別な出費がある時に養育費とは別に請求できることにしたり、支払いに不安がある相手の場合には相手の両親に連帯保証してもらうなどを取り決める場合もあるようです。
双方の収入などによって異なる、具体的な養育費の相場を知りたいということであれば、「養育費算定表」というのがあります。インターネットで「養育費算定表」と入れて検索すると、すぐ見つかります。これは、家庭裁判所で行われる離婚調停において、養育費の話し合いを行うときの参考資料としても活用されています。
1つ心配なのが、平成15年の厚生労働省が調査した結果によりますと、母子家庭になった世帯で、一度も養育費をもらったことがない割合は、全体の66.8%という結果が出ています。
以前はもらっていたものの、今はもらっていないという世帯は15.4%。
合計すると、母子家庭82.2%が、養育費をもらっていないという事実があるようです。
養育費支払いの約束をしても、すぐに守らなくなる場合が多いようです。
日本ではほとんどの場合、裁判所などの第三者の介入がな無いまま、当事者どうしの話し合いのみで成立させる協議離婚が離婚全体の9割以上のようです。
子供のためにも、少なくても離婚時の約束事は離婚協議書という形で紙に残しておく必要があるかと思います。離婚後の慰謝料、養育費などを離婚協議書に記載しておけば、約束通りに実行されない場合、裁判などで証拠になります。
この証拠があるのと無いのとでは大きな差です。
ただ、これだけでも不十分。裁判などしなくても、万が一のときには支払ってもらえるよう、「公正証書」を作成しておくことをおすすめします。公正証書に強制執行認諾約款を入れることにより養育費の支払いが止まったときに相手の給料を差し押さえたりする事ができます。
公正証書作成にあたり役場に払う手数料が数万円かかります。専門家に公正証書を作成依頼するとなると、更に作成報酬が10万円ぐらいかかるようです。
お金と手間はかかってしまいますが、養育費を支払ってくれなくなるリスクを考えると、安心のためにも作成されたほうがよいと思います。
尚、ひとり親家庭に対しては、行政のほうからも援助制度があります。例えば児童扶養手当は本人などの収入にもよりますが、1ヶ月に約4万円支給されるようです。
秋田市のホームページに、ひとり親家庭への手当、助成についての情報がのっています。(※秋田市の話です)
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うちも、結婚して約9年ですが、一緒に暮らし始めた期間を合わせると余裕で10年以上になります。
一緒に行動することが多いので、対外的には仲良く思われがちですが、やっぱり、いろいろとありますよ(苦笑)
離婚するとなると、やはり女性側のほうが経済的に不安になりがちでしょうしダメージ大きいんじゃないかなぁ・・・。
それでも決断するまでに至った精神的な辛さなど考えると、個人的には、ついつい子供と女性の側の味方になりたくなります。

コメント

  1. 上記の日記の真っ只中の生活をしていました。
    人生なんとかなるものですね。
    天涯孤独のような身の上でも社会福祉はありがいものです。
    底辺で生きてきた経験はいつか何かの形で
    支えてくださった行政の人や自立支援をしてくださった方々に恩返ししたいです。
    そのためにもkazuさん達を目標に頑張らないとね・・・。

  2. mittuさんへ
    離婚に至る過程や母子家庭を選択した決断を考えると、離婚原因がなんであれ、離婚した女性に強いなぁ・・・と尊敬の念を感じてしまいます。
    変な意味でなく、その強さを見習いたいです。
    人にもよるかもしれませんが・・・
    毎日のように泣いたり、孤独だったり、心がからっぽになったり精神的に追い詰められてを経ての決断だったりする人が多いんじゃないでしょうかねぇ・・・
    いくら男女平等とかいっても、社会的にも経済的にも女性のほうが弱者であることが多い現実。しかも母親が子供をひきとるケースが多い。
    一度、家庭のためにと経済的に男性に依存する選択をしてしまうと、そこから自分だけで再び自立できるよう歩き始めるのも、とても勇気のいること・・・
    同じ女性のほうが、女性の相談者の気持ちに共感できるかもしれませんね・・・
    更に経験者のほうが、より痛みや実際のことがわかって親身に相談乗れるかもしれませんね。。。
    mittuさんだけでなく、私の周りにも再婚もせず母子家庭がとても多いです。
    せめて養育費とか、ちゃんと貰っているのかしら?(泣)
    もし私が行書資格取得したら、少しでも前に進むことを選択した女性を応援したいから離婚問題も業務として扱いたいですね。。。
    そのときはmittuさん、ぜひ相談役になってください~☆

  3.  私も先日FPとして離婚の相談を受けました。
     最近増えているんでしょうかね・・・・
     
     弁護士では対応できない、離婚後の年金のこととか、保険のこととか、運用のこととか、ニーズはあるのかもしれません。

  4. たきもとさんへ
    たきもとさんも離婚相談受けましたか~。
    離婚だけでなく今後は孤独な高齢者が増加して遺言や相続の相談も増えたりして?!
    人生で何度もないような大きな出来事だし、お金を払ってでも誰かに相談しておきたいと、個人からの相談のニーズありそうですね。
    FPにプラスして、行書資格が欲しいです(笑)

  5. 行政書士登録は維持する金額が高額ゆえ、
    迷っておりました。
    知識がないこともありまして。
     そういう場面が身近に増える可能性を
    考えると登録も選択肢の一つですね。

  6. 高橋さんへ
    行書資格、あると便利ですよね。
    私にも、たまに行書資格さえ持っていたら・・・って仕事の話があり、登録費用は回収できそうな気がするので、資格ある人がうらやましいです。
    すぐに登録の必要はないかもしれませんが、いつでも登録できるようにしておくのはよいかもですね。いいなぁ~(笑)

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