労働相談

》 旧ブログ記事(2010年以前)

寒いです・・・
今日の秋田の最高気温は16度のようですね。暖房器具を出さなくては・・・
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「パワハラ」
あまりセクハラの相談は受けたことありませんが、パワハラの相談を受けることは、けっこうあります。


上司から暴言を受ける、自分に非があるのは認めるが注意のされ方が理不尽だ、嫌がらせで退職に追い込もうとしている・・・等々。
それで精神的に追い込まれて鬱病になり、病院に通院している・・・って話も多々されます。
こうなってくると、パワハラした本人だけでなく会社も訴えられて損害賠償等を支払うリスクが発生してしまいます。
なぜパワハラをしてしまうのか?
私も数々の職場を渡り歩いたので、その中でパワハラに該当するんじゃないか?・・・という上司や同僚とも度々遭遇してきました。
う~ん・・・
ケース1;人に何かを教えるのが苦手、もしくは仕事に対して厳しいあまりに、言い方がきつくなる人の場合、発言そのものに悪意はないと思うんですよね。自分が要求したレベルが相手がこなせなくて、そのいらだちから、「何度言ったらわかるの?」とか「なんでこれぐらいできないの?」と、攻撃的な発言を繰り返してしまうこともあると思います。(仕事のノルマや営業成績などに結びついてエスカレートしていけば、「やめちまえ」とか発言もきつくなり悪意も含んでくるでしょうね。)
攻撃的な発言の原因は、相手が自分の要求レベルに届かないことなので、要求するレベルに達したならば、自然と発言もおさまることが多いかと思います。
新人教育とか上司と部下の関係によく見られるかと思います。
そうなると立場的には対等じゃないわけですが、感情的になった時点で上の立場であるべき人が対等レベルに降りちゃっているんですよね。
自制心、自律心が働かなくなって、自分のいらだちを相手にぶつけちゃっているわけです。
バケツ理論的に、感情的になった攻撃的な発言というのは相手にとっては泥水ですので、その泥水が蓄積していったらどうなるかは想像できるかと思います。
感情的になって部下を怒るというのは、緊張感が生じそれなりの効果はあるものの、長期的な視点で見れば、自由に発言できる雰囲気や積極的な組織の成長への貢献などを心理的に阻害するマイナス要因も多々生じさせることになるでしょうね。
IQが高くてもEQが高いとは限りません。
相手がどういう気持ちになるか察しれない、察しれたとしても話し方や感情のコントロールをできない未熟さ・・・・に、気付いても、なかなか簡単にはなおすことはできません(汗)。。。
私もスイッチが入ると淡々と話をして、キツイ・・・と思われることがあるようなので(主に旦那に)、部下に対して正論だけどキツイ口調で話をしている人など見かけると、仲間や・・・と思いつつ、ほんまは、それじゃいかんのですがね・・・と思ってみてしまいます。それでも素直に伸びていく人もいれば、ひねくれて萎縮し反感を募らせる人もいるので、人を見て対処を変えないと・・・
相手が泥水と思っているようなら、悪いほうに関係がいってしまうリスクがありますねん。
ケース1タイプのパワハラ(?)の場合、パワハラに感じられている本人としては、悪意ないし、正論言っているつもりやし、なんでやねん、なんか理不尽や・・・と、パワハラを訴えられたときにショックを受けるかもしれませんね。
ケース2;プライベートや仕事上で問題や満たされない心を抱えており、そのやり場のないはけ口が、いじめ、いやがらせとなって自分より社内で弱い立場のものに向かっている。
けっこう、このタイプのパワハラをする人を思い出し分析すると、プライベートで満たされないものがありパチンコ依存症になっていたり、オーバーフローしてしまいそうなぐらい責任ある仕事を背負わされていたり、心理的に追い込まれていそうな背景が垣間見れ、その精神的ストレスの解消の、しわ寄せ的にターゲットとして、立場的に自分に歯向かえないような人に攻撃が・・・って構図が。
パワハラする側も、心が病んでいるケースですね。
病み病みの連鎖を止めるために、パワハラしている人に、カウンセリング、もしくは心にゆとりを持つよう、リフレッシュの休息をとってもらったほうがよいかもしれません。
社長がいろいろと思うようにいかないことに悩んで、そのイライラを部長にぶつけた、ぶつけられた部長が今後は「なんでやねん?!理不尽じゃー!」とイライラして、そのイライラを係長にぶつけた、ぶつけられた係長はその下の平社員にぶつけ、平社員は社内でぶつける相手がいなかったので家庭に帰って奥さんにぶつけ、そして奥さんは子供にぶつけ、子供は学校でクラスメイトにぶつけ・・・って、どこまで連鎖するかはわかりませんが、病んでいる人を放置しておくとマイナスな影響力の連鎖リスクがありますねん。
心が病むことになった背景には同情しますが、それでストレスのはけ口にされてしまった方は、たまったものじゃありません。
ケース3;からかうことで反応してもらいコミュニケーションのきっかけにしたいと思っている(小学生か?!)・・・が、そのやり方は、受け入れる人と受け入れない人がいるんですよ。
ケース4・・・
・・・と、まだ続きそうですが、長くなりそうなのでこのへんで。
感情と感情の対立は難しいです。
パワハラの相談をされる方、相手の悪いところばかりあげる人が多いです。
よいところはなかったんですか?・・・と聞くも、「いや、とにかくひどい人で・・・」の主張を譲りません(汗)
そんな極悪人が、この先、誰かから何か言われて変わると思いますか?・・・と聞くと、「変わるわけがない」と即答されます(汗)
そうですよねぇ、相手が本質から変わるっていうのを期待するのは難しいですよねぇ、そうなると自分が変わるか、距離を置く(退職する)しかないですよね?
理不尽なことに不平・不満を言っていたところで状況がよくなるわけではない。自分の心の成長により乗り越えるしかないんじゃないのかな。
自分は悪くない、相手が極悪人、過失割合100対0から、情状酌量の余地ありの、慈悲の心が芽生えないかしら?と願ってしまいます。
なかなか相手を許すというのは難しいとは思うけど、許さない限りその思いにとらわれ、自分が苦しいんじゃないでしょうかね。
いじめ、パワハラをする側が悪いですが、相談者の方も、上司や同僚のことを知り理解しよう、察してあげようとする努力が足りないよな、どちらかに思いやりがあったなら、もう少しコミュニケーションが円滑になり未然に防げてたかもしれなかったのにな・・・と思うケースが多いです。
パワハラは当事者同士だけの問題ではなく会社の、使用者の責任も問われます。
パワハラだけじゃなく解雇にしろ、その他の紛争にしろ、社外で問題にされる前に、社内で解決できたほうが、当事者双方にとってよいことだと私は思うんですよね・・・
トップが「人」に頭を使う余裕がなくても、社内に説得・解決の達人、人間関係のバランスを調整するのが得意な人がいたら助かるんでしょうけどねぇ。
今日は、外は大雨です。
中途半端ですが、このへんで。

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