備忘録

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今日は同業者の栃木さん(仮名)の就業規則セミナーを聴いてきました。
セミナーの対象者を考えると、いろんな会社、立場の人がいるわけで、そのような場で独自の見解という断りなく、自説を言うのは、面白くはなるかもしれないけど個人的には法律関係の話は慎重にすべきと思っていましたので、栃木さん(仮名)の話は安心して聴ける内容でよかったです。
けっこう社労士さんの中には、中小零細企業の社長さんは、少しでも人件費を削って安く使いたいと思っているものだと、決め付けているような人もいるような・・・・


でも実際は、私が知る多くの経営者さん、従業員に対して「愛」があるように感じるのです。
(中には、そうじゃない人もいますがね(汗))
今日の栃木さん(仮名)のセミナーに、偶然、知り合いの社長さんも参加していたのですけど、この社長さん、とても向上心が強く勉強されている上、人徳ある方で(本人から直接聞いたりしてませんが、会社のホームページや人柄から伝わってきます)、そのような人が偏った見解のセミナーを聴いたらどう思うかな・・・とも心配だったので、そのへんも栃木さん(仮名)の話、バランスよくてホッとしました。
こういったセミナー、意外と秋田では規模の大きいほうの会社さんが参加することも多いようですのでね、やはりセミナーは偏りのない考えで一般論を知ってもらった上で、個別に自社の財務状況や規模に合わせた就業規則の内容を相談していただくのが望ましいような気がします。20人ぐらいの会社と200人ぐらいの会社では、必要とされる規定内容が変わってくるでしょうし、経営の将来見通しによっても法定外福利厚生等に影響がでるでしょう。
好みの問題かもしれませんが、個人的には、不特定多数の一般人を対象にした知識を教授するようなセミナーは、専門知識に関しては無難な内容でやってもらえると安心します。独自解釈を喋るのもよいのですが、それが一般論と誤解が生じないようには配慮してもらいたいです。
結構、社長さんたち、経営者同士や監督署の窓口なんかで、「このあいだ参加した某社労士のセミナーで、○○って言っていた。本当か?」とか喋っていたりするようなんですよね・・・
そのセミナーに参加してない第三者が伝え聞いたとき、やはりその講師の人間性とか考えちゃいますし、更に、社労士全体へのイメージにも影響してくるような気がします。
参加する対象者がはっきりしていて誤解のないような人ばかりでしたら別ですが、『不特定多数』の場合は、専門家として、『不特定多数』が対象であるということを意識したセミナーやってほしいです。
時々、そういった同業者の話を第三者から伝え聞いて、複雑な心境になることがあるのです。
(自分と解釈違っていたりとか、道徳的にどうだろうとか・・・)
顔の見える個別の対応とは違い、不特定多数が相手の場合は、慎重にすべきという私の考えは、かたすぎるかもしれません。
しかし、社労士として企業に「リスク回避」を提案するからには、自分がリスクの発生源とはならないようにも気をつけたいところです。
私が就業規則の話をするならば、まず「論語とソロバン」の話から始めてしまいそうなので、私も考え方がとても偏っているかもしれなく、あまり人のこと言えませんので、個人的な戯言と聞き流してくださいませ。
労働相談などで、労働者が一方的に経営者のことを批判していると、悲しい気持ちになるのですよ・・・
逆に、経営者が一方的に労働者のことを批判している際にも悲しい気持ちになる。
一方的に会社に都合のよい論理展開する就業規則セミナーも聴いていて悲しい気持ちになる・・・・
価値観、人それぞれなので、よいのですが・・・
渋沢栄一さんの書籍に、「人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない」と書かれている。
私もね、従業員を大事にしている人は、信頼できる人だと思っている。
従業員を平気で裏切るような人は、もし私が仕事受けたとして、私のことも裏切るかもしれないなぁ~と思ってしまいます。
自分のところの従業員を、けなす人より褒める人のほうが大好きですね。

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