ヒトリゴト

》 旧ブログ記事(2010年以前)

この数日、本を読んだり情報収集活動してました。

就業規則(会社の法律)を変えれば業績は上がるか?

こたえは、「どちらともいえない」(笑)。

経営者が、作成した就業規則の従業員の権利をちゃんと守って はじめて、業績が上がっていくようになるかも・・・なんですよね。
約束を守ってくれない人のことを信用して、一生懸命がんばろうと思ってくれますかね?
それに就業規則はあくまでも土台みたいなものであって、日頃の信頼関係や運営なくして成果なし・・・ですよね。

論語より
~その身正しければ、令せずして行われる。
            その身正からざれば、令すといえど従わず~

※自分の行いが正しければ、命令するまでもなく人は「あの人についていこう!」とばかりに実行するようになる。しかし、自分の行いが正しくなければ、いくら命令したところで人は従おうとしない。上が正しくなきゃ、下も真似する。自分が出来ていないことを人に要求するべからず。

経営者の器より会社を大きくするべからず、、、、とか言いますよね。
会社を伸ばし大きくするためには、社長自身も自分の人徳を向上させていかなければならないと言いますが、ほんまその通りだと思います。
そうしないと魅力のない会社、経営者に人はついていかないでしょう。
たまたま業界全体が景気よいトレンドに乗っているときならいいけど、下降気味になったときに
信頼関係の土台を軽視するような経営者だと・・・・

従業員の意欲を向上させる・・・・人を動かす就業規則作成のためには、まずその理解が不可欠のように思います。

税理士さんが優秀であるかそうでないかによって、数百万とか数千万円の納税額の違いがでてくるように、勉強しているかしていないかの社労士によっても、たとえば就業規則1つにしたって会社にしてみれば年間数百万とかの経費の違いが出てきます。
給与計算に関わってきますし、解雇など下手すれば裁判沙汰発生の未然防止とか勉強している人はいろんな就業規則についてのノウハウを知っているのです。
法律に無知な人が雛形をいじって就業規則を作成し、合理的に法律に基づいて人件費削減できるところ雛形通りの多く支払わなければならないものを作成してしまい残業代支払いに困った経営者がサービス残業を強いることになるよりは、社労士の知恵を借りて合理的に人件費を削減してその浮いたお金を、きちんと残業代支払いや休暇増のための資金源などに再配分し従業員のために使ったほうが経営者、従業員ともに気持ちよいでしょう。

現実的には世の中、サービス残業あたりまえ、有給休暇消化できないといった中小企業が多いと思います。
それをちょっとした工夫、知恵で徐々に法律に適合した形にもっていくのも社労士の仕事だと思ってます。それが結局は会社の利益、経営者および従業員とその家族のために繋がると思うのです。
働く人にしてみれば、自分との契約を守ってくれない経営者を信頼して尽くそうと思ってくれますかね?
不信感と不満を持ちながら働くことになりませんかね?

経営者も従業員も双方が守れる就業規則をつくることにより、信頼関係が高まり、ひいてはそれが明るい社風に貢献し、魅力のある職場になり、従業員の定着率および生産性も向上し、業績も上がると繋がるでしょうかね。

人間尊重の労務方針により事業発展に寄与したいですね。

就業規則をスッポット業務でやるのであれば、深く労務管理に携わるのは難しいかなぁ・・・。
運営されているのをせめて確認したいところ・・・・

企業側と働く人、双方の立場にたって会社が発展していくお手伝い。
会社が発展していくためにという信念のもと、あえて経営者の方に長期的な視点になっていただき、目先のことには苦言を呈することもいたします。

この数日、いろいろと本を読んだりしていくうち、とても社労士の仕事、やりがいがありそうだと思うようになりました。(いままでは?(笑))
就業規則・・・というより、労務管理の改善や提案により、よりよい方向へ会社が発展していく手助けがしたい。
社内にある既存の死んでいる制度や文書の点検、リフォーム、新しい制度の提案など、一度にやるのは仕事を担当する人もオーバーフローしてしまうから、数年計画とかでプロジェクト考えたりして。

・・・・・ところで、いつも私が就業規則の話をするときにイメージしている会社、零細で、なんか儲かっていないことを前提としているような(汗)。。。
育った環境が影響しているのかな?(笑)

幼少時代、借金の取立てに追われていたり、蒸発したり・・・・という経営者やその家族をたくさん見て育ったから(汗)。。。
なので、本当に経営者さんを助けてあげたいと思う気持ちが強いです。
しかしながら、自分も派遣社員やアルバイト、パートなど、弱い立場の労働者をたくさん経験してきているので、労働者の気持ちもわからんではないのです。

両方の立場の間に立つ社労士の仕事、うん、がんばろうっと!

ここ数日に思ったことを、だらだらと書かせていただきました。
まだ開業していない未熟な者が書いた文章にて、適当に流して読んでくださいませ。。。

 

コメント

  1. SECRET: 0
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    kazuさん

    >就業規則をスッポット業務でやるのであれば、深く労務管理に携わるのは難しいかなぁ・・・。
    運営されているのをせめて確認したいところ・・・・

    プレイングコンサルタントとして期間を切って会社に入られたほうが面白いかも。
    あるいは思い切って会社を作られたらどうでしょう?(笑)

    >・・・・・ところで、いつも私が就業規則の話をするときにイメージしている会社、零細で、なんか儲かっていないことを前提としているような

    これはさすがに就業規則を変えても建て直しは無理ではないでしょうか?

    私の経験では20人ぐらいまでは就業規則はあっても無くても、経営者の影響が強く関係ないような気がします。どうでしょうか?

  2. SECRET: 0
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    思いです。その通りだと思いますよ。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    とっていわくさんへ

    >プレイングコンサルタントとして期間を切って会社に入られたほうが面白いかも。

    なるほど~。
    私も運営が定着して維持管理できて効果が出始めるところまで見届けたいので、そのような形が理想ですね。どのような形でPRし、提案にもっていけるか、ちょっと考えてみます。

    >これはさすがに就業規則を変えても建て直しは無理ではないでしょうか?

    そうかもです(笑)。
    もっと根本的な改革から手をつけるべきですね。
    経営分析をして、戦略と戦術について研究してもらい、儲ける体質に変わる見通しを考えたいところ。
    経営者がお金にルーズじゃないか、資金繰りはどうなっているか・・・などなど、倒産したら元も子もないので、ちょっと就業規則以前の部分を見せてくれません???となりそうな(汗)

    >私の経験では20人ぐらいまでは就業規則はあっても無くても、経営者の影響が強く関係ないような気がします。どうでしょうか?

    実際のところ、規模関係なく就業規則が眠っている会社が多いので、就業規則の必要性を感じている人は少ないと思います。
    しかしながら、最近は経営者と労働者間のトラブルが増加傾向にあったりしますし、ルールをつくっていた方が双方が安心して働けたりする効果があるのです。小さい会社であっても、もし人の入れ替わりが多いような会社だったら、いつトラブルを持ち込む人が入ってくるかわからなく、いままでまじめに働いていた人にも迷惑をかけかねません。その予防に役立ちます。又、就業規則を改訂する際に、自社の労務管理を見直す機会にもつながります。小さい会社の方が、もしかしたらその波及効果は大きいかもしれません。
    「就業規則」を効果的に活かすかは経営者や社労士の腕次第でしょうかね?

  4. SECRET: 0
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    レイバー1006さんへ

    コメントありがとうございます!
    恐縮に思いつつ、嬉しいです。
    励みになります~!

    経験や実績からの発言でない自分の言葉には重みがないなぁ~・・・と、未熟さを感じております。
    なかなか「言うは易し行なうは難し」ですので、理想論で終わらないように勉強と経験を積んでいきたいです。

  5. SECRET: 0
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    私も色々な企業に関わらせて頂いて、形だけの就業規則の作成には疑問を感じています。でも、そんな経営者に限って、いわゆる「丸投げ」が多いんですよね~。実際、丸投げして専門家に300万出して作ってもらって、運用できない!と泣きついてきた会社もありますよ(^^;

  6. SECRET: 0
    PASS:
    momofukunanakoさんへ

    300万円ですか~!
    いくらよいシステムを作っても、運用できなければあまり意味がないですよね・・・。
    場当たり的になって、従業員に対して とにかく覚えて運営しておいてくれと経営者に放任主義になられると困ります~。
    運営を維持継続していくための教育や手順、評価などの方法を確立しておかないと制度の作りっぱなしになってしまいがちですよね・・・。

    どうせコストと時間をかけるのならば、有意義な制度をつくりたいものです。。。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    この前ヘイグループの話のときにその面白さに食いつかれたとき、うむ、kazuさんに向いているのかな?と思いました。 この手のコンサルタントはあとはワトソン・ワイアット社なども有名どころです。 
    この手のコンサルタントと形を並べるのはなかなか大変なことですが、中小企業にももう少しスリムダウンしたような形のものを取り入れてもらうことってできるかもしれませんね。 社長にその気があれば、ですが(笑) うちもそうですが、会社の規模が小さくなるととかくなぁなぁで済ましてしまって不平等が発生するのが悩みでもあります。
    未来の社労士としてこれからもいろいろ考えを言葉にだしてみてくださいね。とても読み応えがあります。

  8. SECRET: 0
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    みいさんへ

    ワトソン・ワイアット社のHP、見てみました。とてもレベルが高そうですね(汗)。HPを見ているだけでも勉強になります!図なども多くて、自分が資料をつくったりするときの参考にもなりそうです♪情報、ありがとうございます~。

    >社長にその気があれば、ですが(笑) うちもそうですが、会社の規模が小さくなるととかくなぁなぁで済ましてしまって不平等が発生するのが悩みでもあります。

    理想を語るのは容易いですが、それを実現するのは難しいですよね・・・。提案したことを素直に実行してくれる経営者や従業員ばかりでしたら苦労もしないのでしょうけど、人の心理と行動は難しいです。。。
    自分自身の考えでさえ予定通りにいかないことも多いのに、他人の考えに影響を与えて変えようとするのは大変です。。。いろいろな手法の検討が必要ですね。。。
    一度ルーズな習慣ができてしまった組織の場合、抜け出すのはトップから意識を変えて取り組まないと難しそうですよね・・・。

    >未来の社労士としてこれからもいろいろ考えを言葉にだしてみてくださいね。とても読み応えがあります。

    ありがとうございます~。
    実際に仕事をするようになったら自分の思うようにいかないことの方が多いとは思いますが、今後も時々、思いつくまま書かせてもらいます♪

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