2050 年の日本の姿 衝撃的だけど現実味がある。だからこそ、子供に何を与えてあげれるか考えたい。

》雑感(教育関係)

是非はともかくとして、『皆が75 歳まで働くための「40 歳定年制」』という構想があるんですね。
そして国家戦略室のホームページをはじめてみました。叡智とか幸福とか、なにやらいろいろと考えているようで・・・

最後の一行、『領域支配といった最小限の主権すら守れない事態が懸念されている。』と書かれているのが怖い。

フロンティア分科会報告書(案)12ページ目より下記は引用

2.2050 年の日本の姿
「坂を転げ落ちる」延長線上の日本
日本の将来予想には、さまざまなシナリオがありうる。
しかし、誰が描こうとも、現在ある情報からその延長線上をたどるなら、日本の2050 年の姿は、互いに大きくかけ離れたものにはならないだろう。
そして、それは、日本人の誰もが「こうあってはならない」と思う姿ではなかろうか。すなわち、「坂を転げ落ちる」日本である。

グローバル化に乗り遅れた日本は、新興国との競争に敗れて基幹産業を空洞化させ、環境産業などの国際的な成長分野においても競争力を失った。
人口減少ともあいまってマイナス成長が続き、経済規模は縮小するばかりである。
財政再建は一向に進まず、累積債務は増えこそすれ減ることはない。少子高齢化に歯止めをかけることができず、前世代がつくった借金返済と社会保障のための国民負担は増大したが、その一方で行政サービスや福祉レベルは低下した。

世界的な人口増加と新興国の経済発展が続くなかで、世界の環境は悪化し、災害も増加し、資源や食料の価格が高騰している。
グローバル化の波に乗った一部の階層は豊かな生活を楽しんでいるが、多くの人々は低賃金の仕事に甘んじざるをえず貧困化している。
格差拡大によって、思いやりの心は失われ、他者を蹴落とそうとする気風が蔓延し、社会的紐帯が弱くなった。過激な暴動やテロが発生したが、次第にそうした不満の力すら減退し、厭世観が漂っている。

伝統的な文化や価値観の崩壊が進み、国民は日本への愛着や日本人としてのアイデンティティを喪失している。

チャンスを求めて人材や富が国外に流出してしまい、国内における知の循環や再生産は停滞し、イノベーションや新たな投資の機会は減少している。

魅力を失った日本は世界から取り残され、爆発するアジアの経済活動や知的活動は欧米に向くばかりである。

日本はみずからの力で立ち直ることも、国外の活力を取り入れながら活性化をはかることもできない。

世界経済の成長の中心は北米から中国、インドに至るアジア太平洋地域一帯に広がっている。

また、かつて新興国といわれた国々のいくつかは大国としての地位を確たるものとし、南アジア、中東、アフリカ、中南米もその勢力を拡大させている。

国力を衰退させ中位国に転落した日本は、国際政治において受け身の存在となり、資源・エネルギー、食料といった中核的な国益はもとより、領域支配といった最小限の主権すら守れない事態が懸念されている。

http://www.npu.go.jp/policy/policy04/pdf/20120706/shiryo1-1.pdf

http://www.npu.go.jp/policy/policy04/pdf/20120706/shiryo1-1.pdf

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