備忘録

》 旧ブログ記事(2010年以前)

ドラッカーの本を8冊ほど読みましたが、読んだ感想として、けっこう本の内容がかぶっているし(繰り返し同じ内容を読むことに・・・)、訳者の文章のセンスがいまいち自分には合わないのか読解力を要するし・・・等々の理由により、自分の読んだ本すべてを他の人にも薦めるかといえば微妙。。。
「経営者の条件」は読んで損はないと思います。その他は、効率よくドラッカーの思想にふれたい人には、ドラッカーの名言集である「○○の哲学」シリーズとか、ダイジェスト版を読めば?・・・と、お薦めするかな。。。


個人的には「ドラッカーの遺言」、これは読んでよかった。思うところが、いろいろ生じた。
この本は、95歳のドラッカーへのインタビューを元に書かれている。
95歳になってもまだ現役で、ベッドの側に置かれた小さなテーブルの上はもちろん、部屋のいたるところに、つねに新しい知識に触れる習慣に変わりなく、書物や新聞、雑誌が積みあがっていたそうな。
ドラッカーは、社会や人の行動に関心を持っていた。
私も、ドラッカーと比べるなんておこがましいですが(笑)、社会や人の行動に関心がある。
体力的には衰えても、精神的、知力的に衰えるのは本人次第のところもあるのかなぁ・・・
もう60歳と思うか、まだ60歳と思うか・・・
思考力や判断力、洞察力など、若い頃よりも歳を重ねてからのほうが深まっている人もいますのでね。
死ぬ間際まで社会生態学者として生きていたドラッカー・・・
大変尊敬いたします。
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ダイヤモンド社のビジネスサイト( http://diamond.jp/ )の中に、「3分間ドラッカー」( http://diamond.jp/series/drucker_3m/ )というコーナーがある。
面白いので、時間のある人は是非、読んでみてください。
自分が特に気に入った記事について自分用備忘録として、下記にリンク&勝手にコメント。
自らの成長にはベストを尽くせる環境を知ること
自分の強みを発揮できる環境を知ることが重要なんだそうな。
なかなか生まれもった自分の気質を変えるというのは難しい。
大組織のほうが能力を活かせる人もいれば、小組織のほうが活躍できる人もいる・・・
自分を活かそうと思うならば、まず自分自身を知ることが大事なんですな。。。
変わるためには捨てる能力を身につける
変化は安定を強化するものである・・・と、思えることが必要である。
これからはいままで以上に変化が求められるのではないかと思う。
しかし従業員にもその変化を要求しようにも、従業員を資産ではなくコストとして見ているようであれば・・・それは伝わってしまいます。
身の安定を危ぶむような不安定な立場では明日の我が身の心配が先に立ち、イノベーションやカイゼンどころではないでしょう。
成長できないなら事業の改善を継続すればいい
成長の機会は、長期の不況時にも扉をたたくんだそうな。
成長の基盤は変化する。過去の成功にとらわれ、何もせずに景気が回復さえすればよくなると思っているようだと・・・
自らの強みが大きな成果を生む分野への集中
何を捨てるのか?
人口構造の変化を受け入れないで機会を逃す人びと
「人口、年齢、雇用、教育、所得など人口構造にかかわる変化ほど明白なものはない。見誤りようがない。予測が容易である。リードタイムまで明らかである」(『イノベーションと起業家精神』より)
秋田で、「既に起こった未来☆研究会」なるものを立ち上げて、5年、10年、15年後のスパンごとにでも年齢や教育、所得の変化のシュミレーションしてみたら面白いかもしれないですね。
10年後に県民のどれぐらいの世帯割合が年金頼りの生活をしているとか、もう予想はある程度可能ですもんね。
コントロールできない市場と流通チャネル

流通チャネル・・・
私は、よくネットで買い物します。
送料含めて考えても地元の店で買うより安いとか、
地元の店では探せないようなものがネット上の店にはあるとか、いろいろな理由があります。
幸い(?)、地元小売業の人にとっては、秋田の年配の人は、パソコンに苦手意識のある人が多くて、ネットで買い物なんて・・・っていう人が、現時点では多いことだろうと思います。
しかしインターネット普及のいま、これからを考えると、益々、業種によってはダメージ大きくなるのかなと想像することがある・・・
流通チャネルは何もネットに限定されるものじゃありません。
私も他人事じゃないのですが、サービスや商品がよくても、それが顧客に届かなければ意味がありません(汗)。。。
研究しましょう。
重要な変化はノンカスタマの世界で起こる
新規顧客開拓よりも、既存客を大事にし、紹介、口コミを広げていく戦略をとったほうが、コスト、エネルギーは少なくてすむと思う。
とはいえ、既存業務を大事にしながらも、常にイノベーションの機会も探っていかなければならない。
最近ちょっと、特定社労士、去年受けておけばよかったかなぁ~と思うことがある。
理由はめんどくさいので省略。
計画屋の目にとまってからではもう遅い
「イノベーションの機会は、暴風雨のようにではなく、そよ風のように来て去る」(『イノベーションと起業家精神』より)
「誰の上にも雨は降るけど 時々そしらぬ顔をしてチャンスも降ってくる」・・・これはちなみに、ブルーハーツの「チャンス」より(笑)
組織の文化が能力と仕事ぶりを決定する
人を動機づけ、献身と力を引き出すもの、最善を尽くさせるものが、組織の文化である・・・のだそうだ。(『現代の経営』より)
ぜひリンク先、一読あれ。
弱みを気にせず強みを発揮させ総動員する事が必要だ
先日、学習障害の子供に対して、欠点をなおそうとするより、長所を伸ばそうとする取り組みをしている(確か)イギリスの学校を、たまたまテレビで見た。自信を持たせることが大切なんだそうだ。
子供の欠点ばかりを攻撃し、萎縮させ、自信喪失させる親や教育者も多い。
長所を伸ばせるどころか、短所をなおすのにエネルギーを費やすことを強要し、自信喪失状態から自信を取り戻すのに高い心の壁をつくられ・・・
弱みをなんとかしようとすることよりも、強みを伸ばしていくほうがとても重要。
それをわかっていない親のなんて多いことか・・・
あ、脱線しました(汗)
イノベーションは理論的分析と知覚的な認識
話がまた脱線するが・・・
自分、昔は薬品調合して実験したり、データとったり、グラフ作成したり、それを比較、解析したり・・・って仕事をしていたんですよ。
数字ってね、その数字をつくる人のデータの取り方や考えや見せ方によって、意図的な結果にもっていけることも多い。
グラフにしたときも、グラフの作り方によって、有意差があるようにも、大きな変化がないようにも視覚的につくることができるし。
数字を見るときは、その背景まで深読みしないと、たまに騙される。
物事を変えようとするとき、数字も大事ではあるけど、数字として定量的には出てこない、時系列変化の微妙な変化の兆しや予期せぬ変動など定性的な、深い洞察が必要な、こちらのほうが大事だと思うんですけどねぇ・・・
社保庁が過去に、数字ばかりを目標にして、納付率を上げるために、勝手に保険料免除や猶予者を増やしていた・・・という問題、記憶に新しいことと思う。
目標が間違っている仕事を上からプレッシャー付きで指示され続けたら、いずれ、何が正しくて何が間違っているのか感覚が麻痺してしまうでしょうね。
仕事の目的と目標を混同している?
外の世界に対する貢献に焦点を合わせていたなら、
仕事ではなく成果に精力を向けていたなら、
「期待されている成果は何か?」という問いに、正しくこたえることができ、少なくても「数字」を目的とする愚は、しなかったんじゃないですかね・・・
(参考文献:ドラッカー「経営者の条件」)
「イノベーションに成功する者は、右脳と左脳の両方を使う。数字を見るとともに人を見る。いかなるイノベーションが必要かを分析をもって知った後、外に出て、知覚をもって顧客や利用者を知る。知覚をもって彼らの期待、価値、ニーズを知る」(『イノベーションと企業家精神』より)
イノベーションに限らず、いろんな「みる(見る、観る、視る、診る・・・)」は、基本でしょう。
事実をよく見る、現場をよく見る、現場や現象を詳細に観察する(観る)、自社の各部門の問題を診断する(診る)、データを視覚化して視る・・・
(参考文献:「ビジュアル品質管理の基本」日経文庫より)

未来を知ることができる2つの方法

さて、明日を創るために今日何をなすべきでしょう?(汗)
多様な専門外の知識を有する者が教養ある者
専門知識が他の知識と結びつくとき、イノベーションが起こることもある。
専門知識を持ちながらも、専門外の知識を有する教養ある者になりたいものです。
上司が持つべき唯一の資質は真摯であること
これは若干微妙・・・・
おおむね共感なんですが、
雇用が多様化しているいま、働く側には多様な働くことに対しての価値観がある。
それぞれの価値観に対して、それぞれの仕事の動機付けのやり方があり、みんなまとめて一緒にされちゃうと・・・
ケースバイ・ケースという前提で、おおむね同感。

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