100年後

》 旧ブログ記事(2010年以前)

2009年09月27日の日記で下記のようなことを書きました。
明治以降の近代日本の歴史は、100年間に総人口が3倍になるという人口拡大期であった。
☆1872年(明治5)の日本の総人口3,480万人 →1904年 4,613万人→1912年 5,000万人→1936年(昭和11) 6,925万人→1948年 8,000万人→1956年 9,000万人→1967年 1億人→2003年(平成15)1億2,760万人
参考 http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g1110040.html
今度はその逆をたどって、100年間で人口が1/3になったりして?!

国立社会保障・人口問題研究所のサイトよりシュミレーションできる「小地域簡易将来人口推計システム」にて秋田市の将来人口推計予測を見てみたところ、冗談でなく、秋田市は本当に100年で人口が1/3になる可能性・・・


「小地域簡易将来人口推計システム」
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Mainmenu.asp
上記リンク先のサイトで出たシュミレーション結果の画像を引用します。
untitled.bmp
(「小地域簡易将来人口推計システム」結果より引用。合計特殊出生率は1.29を用いた)
2000年の人口:317625人
2100年の人口:113871人
・・・約1/3(汗)。。。
グラフを見る限り、2010年と比較して2050年には15歳未満の人口が半減してますね。
学校関連とか子供向けサービスにおいては影響が避けられなくなりそうな・・・
65歳以上の年齢は微増していくようですね。増加のピークを迎えたあとも減少はなだらかですね。
2035年頃からは、5歳刻みの人口ピラミッドにおいて、女性に関しては85歳以上の人口が一番多い層になるようです(汗)。。。
男性は女性に比べて寿命が短いようで、男性においては2100年になっても85歳以上が最大勢力ということにはならないようです。
土地は安くなっていくかもしれないですね。
人口が減るということは大量生産、大量消費でコスト削減できていたのができなくなり、物やサービスによってはコスト上昇、価格の高騰につながるでしょうね。
行政サービスの維持も課題になるでしょうね。
高齢化社会においては、余暇をどう過ごすかが1つの関心になるかもしれない。
家庭菜園ブームが続きそうですね。
既に家も車も家電も持っている世代層は当面、微増するものの、これから結婚し、家を建て・・・と、消費意欲旺盛な世代は、とても軽やかに減っていくことが予測されます。
そういったことが、どのように経済に影響してくるか・・・
手元にある書籍より。
(人口減少社会のメガトレンド/著・五十棲剛史)
歴史を振り返ると、1300年代の中頃、ヨーロッパでペストが流行った際に、3人に1人が死に至る時代があって、イタリアでは人口がほぼ半分近くまで減少したそうです。
しかし、そんな厳しい状況でも経済活動は大きく復興。
日本でも江戸時代に気候不順による大飢饉によって1732年の3220万人をピークに1800年の直前には2000万人を割り込むほどに人口が減少。
その際にも、人口の減少が経済の質を変え、新たな発展をうながし、そのために文化が成熟し、さらなる繁栄を導いたそうな。
人口増加社会は農業、工業などが発達する、人口減社会は文化、芸術などが発達するとのこと。
でもなぁ・・・これから予測される年齢構成バランスの社会は、歴史上、事例がないのでは(汗)。。。
書籍のおいて、次の「8つのトレンド」を示唆しています。
(左がこれまでの人口増加社会、右がこれからの人口減少社会)
 
トレンド1
大量生産・大量消費→少量生産・付加価値販売
トレンド2
ナンバーワン→オンリーワン
トレンド3
モノ(商品)→コト(サービス・感動)
 
トレンド4
大衆→個客
トレンド5
若者→大人(シニア)
トレンド6
大型ディスカウント化→劇場(テーマパーク)化
トレンド7
スピード重視→スロー化社会
トレンド8
年齢・所得階層別→ライフスタイル別

※人口減少社会のメガトレンド/著・五十棲剛史 より引用
トレンドを参考にするかは、自己責任で・・・
どんな世の中になっていきますかねぇ・・・

コメント

  1. 地域のまにあっくな情報を
    雑貨屋やCafeの店主たちが
    編集、出版した[リトルプレス]がひそかに
    気になってます(私もやってみたい)。
    五十棲さんのトレンド傾向にも
    合致していて、みょうに納得。。。

  2. やま奥様へ
    リトルプレスですか、楽しそうですね☆
    これからは「人口増加社会=黙っていても消費が拡大=儲かりやすい社会」の逆をたどっていくと思われるので、安売りに走らないためには独自性など必要になっていきそうですよね。
    予想に反する可能性も大いにあるし、それ以前にもうこの世にいないので、100年先までは気にする必要ないですが、短期(3年ぐらい?)、中期(5~7年ぐらい?)、長期(10~15年ぐらい?)について、一度じっくりトレンドも考慮して考えてみたいなぁ~と思ったりしてます。。。

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