息子が赤ちゃんの頃、とても夜泣きする子で苦労しまして、毎晩のように続く寝不足に、なにかいい方法はないかと、何冊も夜泣きが改善するための育児書を読み漁っていた時期がありました。(いずれも効果なし)
そのうち、いつの間にか夜泣きすることなく、朝まで寝てくれるようになったのですが、すっかり夜泣きで困らなくなった後に読んだ本に次のようなことが書いていました。
赤ちゃんを2つのグループにわけて、一方は泣いてもなにしても深夜には授乳しない、もう一方は、子供がのぞむたびに授乳をするという実験的な育児を実施。(中略)
書籍: 「子どもへのまなざし」著・佐々木正美
何年にもわたる追跡観察の結果、赤ちゃんの時に、深夜にはおっぱいはもらえないとわかって、すぐに泣かない子になった赤ちゃんは、ちょっとした困難をすぐ回避しようとする、困難を克服するための努力を、すぐ放棄する子供に成長。そして、いつまでも、2週間以上も泣き続けた赤ちゃんのほうが、努力をし続ける子供に成長。だめなものはだめと、すぐ諦める子と、なにごとにもすぐには諦めない子、というように表現してもよいかもしれない。
ところが、それ以上に大切なことが観察され、3日にしろ2週間を超えたにしろ、結局は駄目なものは駄目ということで泣きやむしかなかったということは、子供の心に周囲の人や世界に対する漠然とした、しかし根深い不信感と自分にたいする無力感のような感情をもたらしてしまう
もう毎晩のように息子との我慢比べのような日々だったのですが、これを読んで、最後は私が折れる形で私が諦めてよかったと思いました。
とても泣き続けていた息子、根性があるようには見えませんが、夜泣きに苦しんでいた当時に、「いつまでも泣き続けるなんて、ガッツのある子だわ!!」と気休めでも思えていたら、少しだけ夜泣きも楽しめていたかもしれませんね(笑)
ふと、ちょっと思い出したので、備忘録として。
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