相変わらず、ユダヤ人 マイブームが続いているのですが・・・
アメリカではコメディはユダヤ人の家内工業といわれ、アメリカのコメディアンの80%がユダヤ人だとさえ言われているらしい。(1996年出版の書籍より)
チャップリンもユダヤ民族。
日本にいる不思議な外国人(笑)、デーブ・スペクターもユダヤ系のようです。
ところで、旦那とは、いろいろと好みが異なる。
仕事の面でも多々あり。
今回も旦那が来週やるセミナー講師のレジュメについて、私もそうゆうの考えるの好きなのでネタ提案するも、ほとんど却下される…
いいんですけどね、やるの旦那だし。
さて却下されたネタの一部、秋田や世界の未来の姿について。
65歳以上の高齢化率、秋田県は平成7年は19.3%、
平成21年は28.9%、平成47年は41.0%の見込み。
全国は平成21年は22.7%、平成47年は33.7%見込み。
東京は平成21年は20.9%、平成47年は30.7%見込み。
沖縄は平成21年は17.5%、平成47年は27.7%の見込み。
私は平成7年に学校を卒業したのですが、その当時、秋田にいて老人が多い等と意識したことはありませんでした。
その翌年には関東へ。
関東にいた頃も、同年代が多いという印象で、高齢者人口について気にしたことはなく。
それが平成18年かな?、埼玉から秋田に戻ってきての第一印象が、「年寄りが多い!若い人はどこに???(汗)」。
テレビをつけても、中高年以上の人の登場が目立ちます。
平成7、8年ころの秋田の高齢化率と、現在の東京周辺の高齢化率は同じくらいです。
よく言われることですが、秋田は全国の高齢化の姿の10年ぐらい先を行ってますね。
その秋田ですが、どこの都道府県もそうでしょうけど、秋田といっても老人密度は一律じゃありません。
市町村によってかなり大きく違います。
平成23年の高齢化率。
上小阿仁村→45.9%、藤里町→39.7%
男鹿市→34.7%、仙北市→33.8%
潟上市→25.7%、秋田市→24.0%
40%超えている地域があります(汗)。。。。
人口の半分ぐらいは年金暮らしでしょうか?
ですが、二十数年後、秋田の高齢化率の推測は40%超えています。
実は他の市町村に比べて秋田市は若い。
しかし確実に、じわじわ高齢化率が上がっていくのは間違いないでしょう。
なかなか未来の地域の姿を数字等だけから想像してみるというのは難しいかもしれません。
しかし、秋田県はバラエティに富んだ高齢化率の市町村を抱えており、ご希望の高齢化率の未来の姿を疑似体験可能です。
秋田市もそう遠くないうち、現在の男鹿市や仙北市の高齢化率を通過していくと思います。
人口や年齢構成の変化は消費や行政など、さまざまなところへ影響していきます。
少子化で難しくなる産業がある一方、高齢者人口はしばらく増加なので伸びていく産業もあるでしょう。
(秋田県のサイトより)
県内人口を①秋田市と、②人口5万人以上の市、③その他の市、④町村 に分け推移をみると、①秋田市が平成12年をピークに減少、②③は昭和30年をピークに減少、④は昭和30年をピークに大きく減少。
これを将来人口推計でみると①秋田市は今後もゆるやかに減少、平成47年には平成17年の2割程度減の見込み。②③は1/3程度、④は4割程度減少すると見込まれる。
概ね秋田県の人口は秋田市に集中する方向で推移。全体的に人口減少の中、秋田市の県人口に占める割合は年々増加し、平成47年には県全体の1/3を占めると推定。
いま現在も秋田県の人口は軽やかに減少を続けていますが、より深刻なのは秋田県の中でも中心地以外の市町村ですね。
秋田市は他の市町村に比べれば人口減少はゆるやかなようです。
将来の地域の姿は、都道府県だけでなく市町村によっても大きく異なってくる。
限界集落の問題なども今後深刻化してくると思われる。
引退後、帰郷したいと考えている人はライフラインの問題なども含めて考える必要がでてくるかもしれない。
ちなみに・・・
明治以降の近代日本の歴史は、100年間に総人口が3倍になるという人口拡大期であった。
● 1872年(明治5)の日本の総人口3,480万人 →1904年 4,613万人→1912年 5,000万人→1936年(昭和11) 6,925万人→1948年 8,000万人→1956年 9,000万人→1967年 1億人→2003年(平成15)1億2,760万人
急激な人口増による「過剰人口」にどのように対応していくのか、ということが政策課題の時期も。戦争のため「生めよ殖やせよ」政策をとっていたのから一転、戦後は、加藤シヅエなどにより産児制限運動があったりした。
第1次ベビーブーム期の1949年からわずか8年後の1957年には、出生数が270万人から157万人、合計特殊出生率では4.32から2.04へと急減。
人口学的には、出生力の大転換がこの時期に。
出生率低下の背景には、人工妊娠中絶や避妊の普及の事実がうかがえる。
白書によると、一番高いときで、69.1%がお見合い結婚だったのが、いまやなんとも6.2%まで低下している。
それに変わり、昔13.2%だった恋愛結婚が、いまや87.2%が恋愛結婚との割合になっている。
昔は周囲が世話を焼いたものの、いまや結婚相手は自力で探さないといけない時代に・・・
いまから約90年前の1925年当時、全国の合計特殊出生率は
5.10(青森県は、なんと約6.5!1人の女性が一生涯に6.5人も子供を産んでいたということである)という時代もあり、そんな時代が再来すればあっという間に少子化問題は解決ですね・・・
ところで、これからのビジネス&日本経済を考えると、世界における高齢化の現状を知ることも重要になってくる。
いま勢いのある韓国や中国であるが、統計データを見る限りでは、なんか将来的に問題が発生するでしょうね・・・
上記の国は、よくも悪くも、日本と似た道を辿っているような気がする・・・
受験戦争、高度成長、競争社会・・・
知性は、知恵と知識に分けられる。
知恵は英知であり、知識は情報。
知恵が温かいのに対して、知識は冷たい。
どちらをとっても大事である。
今日の教育は、知識に誤って偏っている・・・
(参考:ラビ・トケイヤーの校長日記)
いくら国が経済的成長を遂げても、そこに道徳的な面が伴っていなければ、私は敬意を感じないでしょう。
「人づくり」。
日本もいまの現状を見ると、どちらかというと反面教師ですね・・・
その点、ユダヤ人の存在が本当に興味深いんですよ。
私はドラッカー好きなんですが、ドラッカー、確かに、あぁ、ユダヤ人(笑)
うちにある本で、なんかこの本書いた人、ユダヤ人っぽい・・・って思ったら、あぁ、やっぱりユダヤ人だったってのもありました(笑)。
(ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か: エリヤフ・ゴールドラット)
人口少ないのに、世界で目立っているユダヤ人多いので、皆様にもおなじみの人が実はユダヤ人って、かなりあると思われます。
ユダヤ人といえばノーベル賞。そしてイスラエル。
wikiより
イスラエルは、科学研究の水準が非常に高い。イスラエルは専門資格を持った人材資源が豊富であり、自国がもつ科学的資源や専門知識を駆使して、国際協力において重要な役割を果たしてきた。イスラエルはいくつかの分野に限定して専門化し、国際的な努力を注ぎ、国の存亡に欠かすことができない高度な民生技術・軍事技術成果を得ようと奮闘している。科学技術研究に携わるイスラエル人の比率、及び研究開発に注がれる資金の額は、GDPとの比率でみると世界有数の高率である。
wiki
また、労働力数との比率でみると、自然科学、工学、農業、医学の分野における論文執筆者の数は世界一である。医学とその周辺分野、並びに生物工学の分野では、極めて進んだ研究開発基盤を持ち、広範囲な研究に取り組んでいる。研究は、大学医学部・各種国立研究機関を始め、医薬、生物工学、食品加工、医療機器、軍需産業の各メーカーの研究開発部門でも活発に行われている。イスラエルの研究水準の高さは世界によく知られており、海外の医学、科学分野、軍事技術の研究諸機関との相互交流も盛んである。また、イスラエルでは医学上の様々な議題の国際会議が頻繁に開催されている。さらに、軍需製品の性能・品質は世界トップクラスと言われる
ナチスによるユダヤ人大量虐殺などその対策がとれなかった教訓などによりイスラエルは世界でも有数の軍事国家になったとか、どこかで読んだような・・・
ユダヤ人の子供に対する教育は、かなり特徴がある。
それが優秀な多数の人材輩出につながっているようである。
『ユダヤ人と日本人は19世紀に入ってから、キリスト教徒の先進諸民族の仲間入りをして、短期間のうちに能力と実績において対等な地位を築いた。』
『非キリスト教徒の中でこれほど成功した民族は、ユダヤ人と日本人の2つの民族しかない。』
『ユダヤ人と日本人は、いじめられやすい民族だという』
『世界でもっとも勇猛なサムライだった日本民族が、第二次世界大戦が終わったのをきっかけとして、世界でもっとも抜け目のない商人に変わったかたわら、世界でもっとも抜け目のない商人といわれたユダヤ民族が、やはり第二次世界大戦が終わったのをきっかけとして、世界でもっとも勇猛なサムライになったことだ』
(書籍 ラビ・トケイヤーの校長日記 より引用)
最近漠然と、
孔子・孟子 VS 老子・荘子
ユダヤ人 VS ブータン
この構図について考えることがある。
相反するようでいて、どっちが間違っているということもない。
さて日本は、どっち寄りに軸足をおいて国の将来を考えるのが幸せなのか・・・
小国寡民もいいけど、人として生まれてきたからには、坂の上の雲のごとく、かつての日本人にあったような人づくりが復活し、心の健全を伴った、頭脳集団国家、ユダヤ人的方向性で日本国民が成長していくのを個人的には期待する・・・
なので、世界に出て行けるような人材を育てるべく、英語教育の見直しなど、国は教育制度について考えたらと思うんですよね・・・
この話はまた別の機会に…
脱線しました(汗)
で、世界の動向ですが、
2005年 世界総人口 65億1227万人
2050年 91億4998万人(見込み)
今後半世紀で世界の高齢化は急速に進展
高齢化率の推移予想
1950年 5.2% → 2005年 7.3% → 2050年 16.2%
高齢化の速度について
高齢化率7%から14%に達するまでの所要年数によって比較すると
フランス 115年 スウェーデン 85年 ドイツ 40年 イギリス47年
日本の場合は・・・24年(1970年 7%→1994年 14%)
日本の高齢化は世界に例をみない速度で進行している
アジア諸国は今後急速に高齢化が進行し、特に韓国においては日本を上回る速度で高齢化が進行し2005年 9.3% → 2050年 34.2%に達すると見込まれている。
ドラッカー曰く、「人口の重心移動に注意せよ」
イノベーションを実現するために、人口構造の変化の予測は「既に起こった未来」として非常に重要なのですが、人口構造の検討で注意するのは人口よりむしろ年齢構成…
中でも最も急速に成長する最大の年齢集団の変化、すなわち人口の重心の移動が特に重要と指摘しています。
少子高齢化、人口減少社会により、既に様々な影響が出始めています。
ビジネスにおいても、これからは過去の成功体験が通用しない厳しい時代になっていくことが予想されます。
既に地方では感じることが多くなっているのではないでしょうか?
いままでのビジネスにおける環境の前提は、人口増加社会でした。
これが何を意味するかといえば、だまっていても消費者人口が増え、市場も拡大していったということです。
つまり、商売する側からしてみたら、黙っていても経営がよくなる環境だったわけです。
それが、これからは沖縄と東京を除き人口減少が予測されています。
これが何を意味するかといえば、人口増加社会の逆です。
黙っていたら消費者人口が減り、市場は縮小し、そしてどんどん経営は悪くなる一方ということです。
いまの売上げを同じやり方で将来も維持できるかは、マーケットとして利益の出せる十分な大きさがあった場合なら可能かもしれません。
しかし・・・
地方は特に急速にマーケットが縮小していっているように感じます。
これからは益々、地域商圏の大きさと利益の出せる市場性を意識したビジネスの展開ができないようでは企業として生き残って行くのは難しくなるかもしれません。
全体としてのマーケットが縮小傾向にあるなかで、業績の拡大を目指すためにはマーケットを広く取るかシェアーを上げるか、その両方を同時にやるか・・・。
新たな分野への進出を考え、事業領域の見直しを必要とする場合もあるでしょう。
書くのは簡単ですが、実行は非常に大変なことです。
しかしながら、いままでは経営において、「維持」さえできていれば段々よくなっていけていたかもしれないけれど、これからは「変化」を伴わないと本当に厳しくなっていくと思われます。
人口減少だけならまだしも、労働力人口の比率が急速に減っていくなど、人口構造のなかの年齢構成が大きく変化していくことの影響も厳しい未来の予測を想像させます。
現役世代が減り引退した人が増えるということは、金融機関に預けているお金の流れにも影響してくるようになり、預金を引き出す人が増えて金融機関残高が減ることにより貸せるお金が減り金利上昇や中小零細企業までお金がまわらなくなる影響も懸念されます。
だんだんと国内相手では儲からないからと国外流出する企業も既に増加しています。
一部の大手企業で業績よいときでも、国内景気に反映されていない原因は、国内相手では儲からないので、国外相手にシフトしている影響も言われています。
海外に工場を建てたりと、どんどん海外進出していき、国外ではお金がまわっている一方で、国内投資に、リターンがない。
結果、国内にはお金がまわってこないといった構造に・・・。
このような状況の中で、どのように これからの社会を考えていくべきか・・・
パラダイムシフトやイノベーションが必要になってくると思われます。
イノベーションのためには「既に起こった未来」として、人口構造の変化の予測が重要になってきます。
*****
長くなってきましたねぇ(汗)
さすがにここまで長いと、この投稿を読む人は減るかしら?(笑)
提案ネタの一部なので、実際には、この何倍も手元に資料があります。
高齢社会白書など面白いんですよね。
統計好きの人がいましたら、秋田県のサイトから見ることができる資料が興味深いです。
秋田の現状および将来像を知ることで、ビジネスの戦略を考える上でも参考になるんじゃないでしょうかね。
http://www.pref.akita.lg.jp/…/12656881006…/files/honbun.pdf…
追記
長いので要約(?)すると、いたるところ現在の秋田の県北地域のような超高齢化社会がやってくるので、いまのうちから正しく危機感を持ち、60歳、70歳になっても 心まで老け込まず「まだまだこれから!」と、意識改革のパラダイムシフトを願っております。近い将来の現実を知らないと対策もとれませんからね…
追記:コメントいただきました。
読みました。いやー読み応えがありますね。縮小マーケットに関しては、MEポーターの「競争戦略」が面白いです。高齢化社会は、日本の国債とシルバーデモクラシーの兼ね合いになるので、なるようにしかならないと思います。現在は通貨バブルだと思うので、お金から商品への流れがおきると思います(インフレ)。イスラエルのような方向より、「はやぶさ」や「ヒッグス粒子」のような理学に力を入れてほしいと思っています。
MEポーターの要点本は持っているけど(あとコトラーも持ってる(笑))、いまいち頭に残らなかったんですよね(汗)。時間があるときにまた読んでみます。
よくねぇ私が頭にイメージするのは「次の世代」の人達のことなの。
間違いであってほしいけど、戦争や特大自然災害等ない限り二十数年後に秋田県の高齢化率は40%を超える。
20数年後というと、遠い将来のような感じして現実味を感じないかもしれないけど、うちらの子供がちょうど学校を卒業して、いよいよ社会に出ようとする時期です。
現在の藤里町にいって、町民全員にグランドなりに集まってもらって見渡したとき、20代前半の若者はどう感じるだろうか…
高齢者が意識改革できないかぎり、超高齢者社会は年寄りが老害となり若者を苦しめる。
(私自身も若者にとって老害になる年寄りにならないよう気をつけたいです(苦笑))
次の世代のために何ができるだろうか?
閉塞感を打ち破れるような力強さを育てられたらよいのですけどね…。
しかし子育てって大変ね(汗)。
愛犬と旦那教育を失敗しているだけに…(大汗)。
>「はやぶさ」や「ヒッグス粒子」のような理学に力
それもいいですね(笑)。
しかしなにげにイスラエルも宇宙分野等、理学分野も力いれてますよ。
イスラエルが軍事産業に力を入れているのは過去の歴史背景&現在も紛争抱えている現実があるから仕方ないですね…。
イスラエル的な方向性は私も国として回避して欲しいですね。
ずっと日本は平和であって欲しい…。
でも世界に散らばるユダヤ人は興味深い対象です。ユダヤ人的方向性は学ぶところがある。ぜひ暇なときにユダヤ人調査してみて!(笑)
追記:コメントいただきました。
ポーターの本は要約じゃない方が面白いと思います。たまに「市場によって社会が乱されることは許されない」というような発言を耳にしますが、市場のメリットを享受して、社会の安定が保たれているのに、それを否定するのは変だなーと思っています。つまり、いくら日本政府や高齢者の方が、嫌だなーと思っても、市場の影響から逃れることはできないわけです。財政再建にあたり、市場の鉄槌が先か、民主主義の意思決定が先か。僕は大阪市の橋下さんに期待していますが、間に合わないような気がしています。ただ娘の顔を見ているとそう言ってられないなーと。橋下さんのモチベーションが娘息子を思うと動かざるをえないということに共感します。
けっこうなページ数&価格の書籍なので、ポーターの書籍原本は機会があったら…
なかなか経済というのは難しいですねぇ。
弱者を守れなくて何が政治だ!という考えが私にはある。
市場原理だけに任せていれば強者だけが豊かになり、どんどん格差が広がっていくところ、弱者を切り捨てないためには時には企業の利益と反する形の政策でもって制する必要もあると思う。
小泉政権時代に規制緩和により非正規社員が増加した。
多くの若者が不安定な雇用に。その後遺症はいまも続いている。
いずれこの人達が高齢になったとき、無年金や退職金など老後の蓄えなしで、いま以上に生活の厳しい高齢者が増えるかも。
かといって規制緩和をしなければ国際競争を考えると厳しかった面もある。
規制が厳しいままだったら海外へ出て行く企業が加速し、雇用の場すら減ってしまっていたかもしれない。
なかなか八方すべてよし!…というのは難しいですねぇ。
政治というのは本当に重要である。
大阪市の橋本さん、私も頑張ってもらいたいなぁと思ってます。
橋本さんのモチベーション、お子様でしたか。同じく共感します。
追記:コメントいただきました。
リーマンショックは、アメリカの大企業が好景気を享受している最中、一般国民にもその好景気を感じてもらおうと、フェディメィ?という公社をつかって低所得者(サブプライム)にローンを積極的におこなったことが原因の一つと言われます。つまり政府が意図的にバブルを作って、市場に甚大な影響を与えた側面もあります。市場原理にまかせておけば強者だけが豊かになるということはないと思います。市場原理で害悪があるのは、独占禁止、カルテル禁止、など明確になっています。東京電力が腐っているのは、市場圧力がなく、電力を独占しているからです。小泉政権の派遣緩和の是非は意見がまとまっていないです。理想は正社員の流動化ですが、日本人の過去の教育や価値観と合わない気がします。最近のトヨタ本社採用の派遣は期間が3ヶ月で、人をなんだと考えているのかと思いました。むろんこれは、政府が、派遣の要件を厳しくした為に、それに則って採用条件を決めたからだと思います。学生の頃、インターンで製造業で働いたことがあります。製造のラインに入っている人と、そのラインを設計や整備している人がいました。給料は製造のラインに入っている人の方がいいと聞きました。私は、仕事では後者に魅力を感じます。「時間切売の仕事については、一日4時間までで、残りの4時間をスキルアップに使う」のような規制が必要であると思います。
どうなんだろなぁ…何事も物事には二面性があると思うので、市場原理もプラスの面もあればマイナスの面もあるでしょう。
トヨタは期間従業員に対しても最長2年11ヶ月と募集しながら、その間を細かく期間をわけ契約するスタイルとってますね。細切れのほうが雇い止めしやすく企業にとって都合いいんですよ。政府の要件でなく企業の都合で派遣も3ヶ月と決めたんじゃないかな。
でも企業側にたてばこのようなスタイルにするのも理解できる。企業は営利を追及し厳しい競争の中も生き残らなければならない。会社にとってより有利な方策をとるのは当然で私が企業側に立てば同じようなアドバイスすると思う。だからこそ制度をつくる側は責任重大だと思うんですよね。
>給料は製造のラインに入っている人の方がいい
これは会社によるでしょうね。超過勤務や深夜勤務などあれば深夜手当がついたりと基本給以外の部分で差が出て現場ラインの人のほうが同じ新卒でも給与高いということは多々あるでしょうが。一般的には製造業でラインに入るのは高卒が多くて、設計や整備は大卒が多くなると思うのですが。
いま注文中の書籍にね、『世界はやがて(すでにというべきかも)、高度な先進技術を有し、すぐれた頭脳と科学技術を駆使して世界経済を駆使する国々と、労働力として製造過程に携わる国々の大きく2つに分かれていくでしょう』『勉強をやめた人々は、世の中の動きから取り残され、急速に進歩しつづける世界の傍観者になるのです』と書かれています。
日本人の読書離れが言われていたり、社会人になったとたんに勉強しなくなる人も非常に多いですよね。
誰しもが頭脳集約型の仕事につけるわけでないし、そもそも勉強嫌いも多いからなぁ(苦笑)。労働集約型の仕事がいい人も多々いるわけです。国だけでなく国内においても企業内で頭を使う仕事の人(正社員)とラインで働く人(非正規社員)という構図が広がってきているような。
>時間切売の仕事については、一日4時間までで、残りの4時間をスキルアップに使う」のような規制が必要であると思います。
現実的には、もろもろの理由で難しいでしょうね(苦笑)
ちなみに私は新卒で入った会社にて上司から「土日の2日間あれば1日ぐらいは勉強にあてれるだろ」と言われました。平日はサービス残業が非常に多くていつも帰宅遅く自己啓発なんて無理でした。他の会社にいた時も20代の頃は余暇に勉強してたこと多いですね。そんな規制なくてもプライベートの時間に勉強する人は勉強し、ステップアップしようとすると思いますよ(笑)
追記:コメントいただきました。
僕は、「高度な先進技術を有し、すぐれた頭脳と科学技術を駆使した〜」のところをそうだと思っていないです。また頭脳集約型の仕事をすることが、これから求められていることでもないと思っています。あっ注文中の書籍を教えていただけたら幸いです。
大きく気になっているところは、現在イノベーションの枯渇が進んでいると思うのです。最近では液晶テレビが売れましたが、普及し尽くした現在、ソニーもパナソニックも利益を上げれず撤退しました。高性能なデジカメが2万円ぐらいで手に入り、昔のスパコン以上のPCが5万円で手に入ります。昔は、テレビ、洗濯機、エアコン、掃除機、冷蔵庫、etcが今よりも高い値段で飛ぶように売れていました。そして、最近の3Dテレビは大失敗です。もちろん、実際にイノベーションがあることはあるのですが、生活のベースに必要となる、マーケットとして大きいものがないわけです。
ですから、最近では感性マーケティングとかライフスタイルマーケティングとかが言われています。つまり、最先端の科学技術を必要としていません。
私は、究極的には、自分で設計して、自分で製作して、自分で消費するスタイルが普及していくと思っています。イメージ的には、世界初の民間宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックのスペースシップワンみたいな感じです。そしてコモディティ商品は限りなく材料費に近くなるほど安くなるはずです。分業は大量生産を行なう上で有利ですが、そのようなコモディティはもはや普及し尽くしていると思うんですね。コモディティ商品は機械に100%作ってもらえばいいと思っています。
産業も市場も変化してますのでね・・・
いま世界は大きな転換期にあると言われております。
一昔前であれば製造業をメインで考えるかもしれないけど、既に情報革命が起こり、これからを語るのなら情報産業についてが欠かせないと思います。多くの製造業は既に衰退産業となっている。いま何が成長産業であるか考えねば。今後は情報経済が主軸となっていく。そしてかつては製造業というと日本の得意分野だったわけですが、情報産業分野では日本はリードできてないんですよね・・・
携帯電話で音楽を聴いてネットを見れるようになりました。海外のコールセンターに電話がつながり処理されるシステムが登場しました。ネットでクチコミを参考に書籍を購入、そしていま利用しているfacebookというシステム等々、「物」よりも「サービス」においての進化は日々すごいなぁ~と感じるのですが。ネットショップの登場により随分流通にも変化おきたよね・・・。地元のお店で買わないでネットで買い物する、時には海外からの購入・・・、そんなスタイルも増えました。これら高付加価値のサービスの提供を支えているのは最先端テクノロジーでしょう。
ちなみに注文中の書籍はビジネス書じゃないよ。「子どもが伸びるユダヤ式教育」という本。引き続きユダヤ人調査継続中で(笑)。引用の部分はAmazonより「なか見!検索」で読めるよ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4895861422/
尚、参考までに数年前に書いたのですが私の過去ブログ日記を貼ります。もしよろしければ読んでください。
(下記は2009年02月01日の日記より)
追記:コメントいただきました。
情報産業はなくてもいい産業だと思っています。今最高に伸びているモバゲーがなくなっても誰も困らないでしょう。アマゾンをよく利用していますが、なくても困るというほどではなく、あれば便利ぐらいです。
そして、今、ブレークしているAKB48と芦田愛菜ちゃんとかは、彼女らが最先端の技術を用いて、すぐれた頭脳を駆使しているわけではなく、なんとなく世の中と彼女らの感性がマッチしているからだと思います。ユニクロの成功もしかり、ヒートテックの技術は素晴らしいですが、基本的には中間マージン削除による低価格販売です。餃子の王将も素晴らしいと思いますが、体育会系によるノリノリ経営です。成功している商売を見ると、品質本意で売っているところもありますが、それだけでなくマーケティングが上手な会社も多いように思えます。
そう考えると、やっぱり感性がキーワードになるわけで、大西宏さんのブログ「液晶テレビは、3Dをやめてリモコンを進化させれば革命が起こる」
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/51055514.html
が的を得ていると思います。
う~ん、、、マーケットを語るのなら、国内および国外、個人向けおよびビジネス向けについて等、分野にわけたほうが議論しやすいかもしれませんね。
テレビの3D化は失敗かもしれませんが、アップル社の携帯電話の進化は成功しましたね。
日本のように人口減少で国内マーケット縮小の国もあれば、まだまだ人口急増中の国もたくさんある。
国内マーケットで考えるのなら、
「人口減少社会のメガトレンド/著・五十棲剛史」という本でね、
次の「8つのトレンド」を示唆しています。
(左がこれまでの人口増加社会、右がこれからの人口減少社会)
トレンド1
大量生産・大量消費→少量生産・付加価値販売
トレンド2
ナンバーワン→オンリーワン
トレンド3
モノ(商品)→コト(サービス・感動)
トレンド4
大衆→個客
トレンド5
若者→大人(シニア)
トレンド6
大型ディスカウント化→劇場(テーマパーク)化
トレンド7
スピード重視→スロー化社会
トレンド8
年齢・所得階層別→ライフスタイル別
だいたいTさんの考えと一致してるかな?
私もそうだろうなぁ~と思います。先進国の多くが人口減少社会になっていくから、日本に限らずあてはめることができる国も多いでしょうね。
Tさん紹介の大西宏さんのブログで書かれていた、『「ものづくり大国」ではなく、「社会や生活の豊かさを創造する知恵の大国」を目指して欲しいものです。』にとても共感。
ただ、人口減少する豊かな国の隣で人口が増え続ける貧しい国があるという、世界全体におけるビジネスを考えると、また違ったさまざまな視点が生じますけどね。それぞれの企業において「顧客は誰か?」の定義は違いますからね。
ドラッカーの書籍の中でも特に「ドラッカーの遺言」という書籍が好きでしてね、日本人の多くが「問題重視型」の思考様式に囚われていて「機会重視型」の発想を持っていないとドラッカーに危惧されています(苦笑)。
「ドラッカーの遺言」の要点をまとめたサイトがありました。そこより勝手に一部を引用。
(以下、引用)
世界はどこへ向かっているのか
http://bookreview.chase-dream.com/…/isbn/4062820005.html
情報が行き交うには,異なる国や地域を隔てる,ある「距離」を超えていかなければなりません.鉄道の敷設,自動車の大衆化,航空網の整備により,距離をコントロールすることが少しずつ可能となってきました.そしてその距離を「ゼロ」にしたのが,インターネットの登場だったのです.その意味で,まさにインターネットの出現は衝撃的でした.グローバリゼーションについて語るとき,人は情報について語っている―そのことを十分に理解する必要があります.
かつての日本だけが突出する状況が劇的に変化し,定義し直されたとさえ言えるアジア圏は,今後いったいどのように発展していくのでしょうか.ASEANがどの程度の経済圏となり得るか,正直なところ私には予測がつきません.私が注目しているのは,ただ一点のみ,アジアに起こる変革が,中国を中心としたものとなるのか,それとも,圏内の各国がそれぞれ個別に革新を成していく形をとるのか,という問題です.個人的には,中国を軸に据えたアジアの再編は間違いであると考えています.そうなると,アジアは中国に支配される地域になってしまうでしょう.21世紀に入ってからの数年間,私が最も注視してきたのがインドの台頭です.中国が世界経済における主要製造国家であることが明らかになったように,インドが世界に冠たる「知識国家」になりつつあることも,私たちの共通認識になってきました.
イギリスには大西洋をはさんでヨーロッパとアメリカを,日本には太平洋をはさんでアジアとアメリカを結ぶ「橋」になることが求められています.異なる価値観が共存していく世界では,政治的にも,経済的にもバランスを取っていく必要がある.ヨーロッパの一部であり,同時にアメリカの一部であるイギリスと,アジアに位置しながら史上稀に見る西洋化に成功した日本とが,その舵取りを果たしていく責任を背負っているのです.
http://bookreview.chase-dream.com/…/isbn/4062820005.html
追記:コメントいただきました。
議論のフィールドの定義は必要ですね。僕の意見は、小零細企業サイドです。売上や利益だけでなく、生活の質への適応を考えています。大企業であるなら、低開発国の低賃金の労働者を100人使って、自分の収入を増やすという視点も出てくるかと思います。ただその方向は大企業集団が戦略的にやっているので、小零細企業の役割はないと考えています。ドラッカーの遺書は面白そうですね。トレンドの本も面白そうです。秋田大学の技術経営(MOT)で教材で出ていたような覚えがあります。
中小零細でも製造業などは海外も意識しないとやっていくのが難しい時代になってきたので、内需と外需で考えたほうがよいかもしれませんね。そして日本は輸出産業が経済を牽引してきたから国際競争における地位低下は、そのまま日本の経済衰退につながると思う。当然それは内需にも影響する。なので、私がよく考えるのは、世界全体の経済の流れにおける日本ですね。次の世代のことも気になるし。
この先も日本の大企業が外で稼いだお金を国内に放出してくれればよいですけどね、高度成長期の頃と違い、いろんなところで前提条件が変化してきているんですよね・・・。
先に記載したドラッカーの、
『見かけ上は、売上高が増加し、今後も将来性があるように見えるかもしれない。しかしドラッカーは市場シェアや売り上げの増減よりも、人口構造の変化と同じように重要なものとして「支出配分の変化」を指摘している。』
これが内需、外需、どちらを考える上でも重要に思う。
支出配分の変化・・
いまうち、子供が産まれて病院へ行くことが増えた。高齢者も病院通い多いことを考えると、人口の重心がどんどん高年齢サイドにいっていますので今後は医療、介護関係の支出が増えるのかなぁ~とか、いろいろ想像してしまう。
ドラッカーの遺言、文章が短いのであっという間に読み終わると思うよ。他のドラッカーの本とはちょっと特色が違う。(もう1冊、「ドラッカー わが軌跡」という本も他のドラッカー本と特色が違うのですが私は気に入っている(笑))
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以下、3分間ドラッカーより引用
(下記は引用です)
「人口構造の変化と同じように重要でありながら、経営戦略上ほとんど関心を払われていないものとして、支出配分の変化がある。21世紀の初めの数十年は、この支出配分が重要な意味をもつ」(『明日を支配するもの』)
http://diamond.jp/articles/-/9825
かつては、生活水準の高さを示す数字として、エンゲル係数なるものが使われた。消費支出に占める飲食費の割合のことだった。
ドラッカーは、経営環境の変化を知るには、このエンゲル係数に相当するものを見つけよと言う。
多くの企業が売り上げの増減を気にする。あるいは市場シェアに気をつかう。こうして、あらゆる企業が自らの成長の度合いを数字で把握しようとする。
それなのに、ほとんどの企業が、本当に重要な数字については知らない。すなわち、顧客の全支出のうちで、自社が提供するカテゴリーの製品とサービスに向けられているぶんの割合である。
ドラッカーは、支出配分の変化こそ、企業にとってあらゆる情報の基本だという。しかも、必要な情報のなかでは、むしろ手に入れやすいものである。支出配分は、一度落ち着けば、そのまま続く。それはトレンドである。
たとえば、携帯電話に取られてしまったぶんを、出版業その他既存の産業が取り返すのは容易なことではない。ところが、この変化を重視する企業やエコノミストがいない。そもそも、そのような問題があることを知らない。
「支出配分の変化こそ、企業にとってあらゆる情報の基本である」(『明日を支配するもの』)
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